Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「ラインの黄金」を再び聴く

2010年04月22日 | ピュアオーディオ

4月7日にショルティ指揮「ニーベルングの指輪」を購入して4月10日ぐらいまでに一通りどんな曲かぐらいは確認しました。

4月10日の時点では「オリンパスシステム」の中域・高域のアンプを交換して約1カ月くらいでしたので、まだ本領発揮に至っていませんでした。

死んだアンプを改造しても出来上がった時は70%ぐらいの音質しか出ません。残りの30%は「鳴らし込み」で「生き返らせる」様にならないと本物にはなりません。この鳴らし込みには「約3カ月」かかると見ていましたが、今日改めて「ラインの黄金」を聴き直して90%以上の出来に来ていると思いました。予定より早い仕上がりの様です。札幌出張の時も「毎日5時間は鳴らしてくれ」と云って頼んでいましたのでその効果が出ている様です。

鳴らし込みでどのような変化をしたかと云いますと
1)周波数レンジの拡大(低域側・高域側共に)
2)SN比の改善・・・透明感の拡大
3)高域の荒れた音が極少化
4)見通しの良さ・音のキレ・ヌケの良さの感度が上がっています。

5)レスポンスが早くなっています。

これが同じアンプの組み合わせかと思うくらい良いバランスのサウンドに仕上がっています。

今日聴く「ラインの黄金」は目の前にステージが出来上がっています。耳にも突き指す様な音は皆無で、前回テノールやソプラノで「粗い音」は皆無になっています。「鳴らし込み」の進捗は90%以上まで進んでいるようです。後2週間くらいで完成すると思います。

おかげで非常に「感動」しながら音楽を楽しめます。アンプ交換後の「苦行」もいよいよ終わりに近づいた様です。

アンプの鳴らし込みは「自動車のエンジンの馴らし」に似ています。通常運転に必要な回転数域は直ぐに当たりが出て来ます。タコメーターのレッドゾーンまでクリアに、瞬時に吹け上がる様なレスポンスを獲得する様なものです。


AMPEX #515 システムのサウンド

2010年04月22日 | ピュアオーディオ

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先日来手を加えていた「AMPEX#515」SPシステムのサウンドが見違えるようになりました。その大きな原因は電源ケーブルを「オールルシファー化」した事です。その前にインコネケーブルも「ルシファー化」を済んでいましたので、まだルシファー化していないのはSPケーブルだけです。現在SPケーブルは意図的にSCS-32を使っています。ここもルシファーにすれば更に音質アップする事は判っていますが、小さいSPにルシファーまで?と躊躇しています。

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AMPEX#515SPのユニットと箱の詳細は
BOXサイズ:高さ370mm・横230mm・奥行き185mm。 

スピーカーサイズ:220×160のオーバル式のWコーン型です。

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本当に小さいSPですが20cmクラスのユニットを大きなBOXに入れたのと遜色ないサウンドを出しています。ユニットは何処のメーカーか判りませんがジェンセンのユニットに近い様に思います。

このSPのサウンドの特徴は「中域が分厚く繊細、低域も力感が有り、高域も独得の音色で漂う様に拡散」する事です。歌謡曲からJAZZ、クラシックのオーケストラまでジャンルを選ばず心地よいサウンドを出して来ます。

小さいSPですが8畳の部屋で十分な音量が出て来ます。現在私が癒しの為に使っていますが、ここで出ているサウンドは一般の方のメインシステムで使えるサウンドです。

Ampex1 写真のSPケーブルは初期のベルデンです。

元々はAMPEXのテープデッキで生録したのをその場でチェックする「可搬型モニター」だと思いますが、「伝送ロスを極小化」しますと面白い様に性能アップします。ユニットに元々「潜在能力」が有るから出来る事で、どこぞのメーカーの様に金額ばかり高くてほとんど潜在能力のないSPユニットとは比べ物になりません。

マル秘のSP購入

2010年04月21日 | ピュアオーディオ

昨日マル秘のSPを購入しました。今週の土曜日か日曜日には入荷予定です。ここ2年間ほどずっと欲しかったSPです。写真でお見せすると欲しがる方が出てきますので秘匿しておきたいと思っています。

来週には「Trail仕様(ルシファー化)」して自宅か専務宅に隠しておきたいと考えています。


パワータップ 正規品完成

2010年04月21日 | ピュアオーディオ

昨日入荷しました「パワータップ」のケースにトランスを組み込んで「正規品」のパワータップが完成しました。

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色合いも良く「パワータップ」の存在感が出て来ました。

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裏面は「商標」のみでシンプルです。

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これで「正式販売が可能になりました。

サイズは W:230mm H:225mm D:355mm 重量:25Kg とヘビー級です。

正規品の価格は ¥18万円/台となります。電圧は①100V→100V と②100V→117Vの二つの仕様が有ります。


パワータップの正式ケース完成

2010年04月20日 | ピュアオーディオ

パワータップの試作品を繰り返して来ましたが、外箱ケースの最終仕様が完成して来ました。

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外面は元より内側面も総塗装仕上げです。本体部分の板厚は20mmを使っています。非常に頑丈な箱に仕上げました。

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本体部分は「一体型」にしています。ほぞ組み仕上げの精度の高い造りです。

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両サイドの側板部分が着脱可能にして、制作も維持管理もし易い様に工夫して設計しています。ようやく入荷しましたので早速「パワータップ 正規品第1号」の制作に取り掛かっています。明日には完成の予定です。完成しましたらまた掲載いたします。


ALTEC #612A エンクロージャー入手

2010年04月20日 | ピュアオーディオ

ALTECの604系用のエンクロージャーで試していないのが「クレッシェンド箱」と「612A箱」です。特に1960年代のモニターSPとして一世を風靡した「612A箱」には非常に興味が有りました。

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今回USA製の「612A箱」のみを入手しましたが痛みがひどく「再塗装」と「サランネットの張替」が必要な状況で、手がかかりそうです。

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エンクロージャーの内部も確認しました。一部部品の不足している所も有りますがまずまずでしょうか。

これから機会を見て「再塗装」、「ユニット入手」、「組み込み」、「専用サウンドトレール作成」(既に昨日図面を仕上げています)となります。1年から2年をかけて仕上げて行きたいと考えています。


AMPEX #515 システムの改善

2010年04月20日 | ピュアオーディオ

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昨日は「AMPEX#515システム」の「音質改善」をやっていました。上の写真は以前の写真と変わらないように見えますが「音質」は「激変」しています。

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導入当初は「一般品クラスのケーブル」をつかっていましたが、先々週から「オールルシファー化」を進めていました。RCAケーブルは既に「特製ルシファーケーブル仕様」にしていましたので、今回は電源ケーブルを「ルシファー化」致しました。

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壁コン~タップ間、Trail仕様タップ(フルテックコンセントと内部配線をルシファー化)、タップ~各機器間を全て「ルシファーシリーズ」に交換しました。

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今までのサウンドでは「漂う様な音の拡がり」と「周波数的には狭い感じ」を持っていましたが、「オールルシファー化」完了後は「周波数レンジの拡大」、「音の拡散の更なる拡がり」、「音数の増加」、「バランスの良さ」が一段と高まっています。たかが12cmクラスのシングルユニットとは思えない「音が面で出てくる」ようになりました。低音側へのレンジの拡がりと力感の改善で初めて聴く方は「まさかこんな小さいSPからこんなバランスの良い音が出ているなんて・・・」と絶句する事請け合いです。スケール感も十分です。(LE8Tには及びませんが・・・)

これで今度の日曜日(25日)に来訪される「すえさん・総帥様」にサプライズを与える準備が出来ました。

しかしまだまだこのシステムは「音質アップ」出来ます。アンプの「音質対策」がまだ中途半端な状態ですのでアンプのRCA端子やSP端子を交換しますと更なる音質アップを見込めます。

フルレンジの小型SPなのでヴォーカル専用と思っていましたがベルリオーズの「幻想」(小林/日本フィル)をかけていますがどうしてどうしてなかなか聴きごたえのある再生を致します。弦楽器の音色がすこぶる良いですね。


札幌 2軒目の訪問

2010年04月19日 | ピュアオーディオ

札幌2件目は「LE8Tシステム」を購入されたY氏様宅です。

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Y氏様は先のI氏様のご友人で、I氏様が2月にEC-138を購入される時に「スペンドールシステム」を購入依頼されていらっしゃいました。しかし、BC-Ⅱが当時大音量が出せない状況でしたので急遽SPのみLE8Tに変更されたものです。

今回は、パワーアンプに付けて出した真空管が壊れた様で、スペア真空管を送付しておきました。I様のおかげで私が行った時には完動の状態でしたが確認の為お宅を訪問してサウンドを確認いたしました。
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スペアで出したパワー管の内1本がおかしいとの事も有り、実際にその球を使って音出しをしましたが異常なく使えました。真空管アンプを使う事が初めてだったようで、パワー管を交換する時に接触が安定するまでにしばらく「ノイズ」が出ます。このノイズが出たので判断された様でした。パワー管の交換直後、一時的に「ノイズ」が出ますが、これは「異常」では有りません。5分くらいそのまま鳴らし続けますとソケットとピンが馴染んで「正常」なサウンドになります。当然「ノイズ」は出なくなります。

システムの方はCDPにSD-9500、プリ+パワーアンプは当方特製の「Trail仕様アンプ」です。SPも内部配線を「ルシファー」にしていますのでクリアーなサウンドです。惜しむらくはこれらの機器を接続するケーブルが「一般品レベル」のグレードですので、LE8Tで38cmクラスのSPのサウンドにはなっていませんでした。

CDP~SPまでのケーブルのグレードを上げますとリニアに音質やスケール感がアップして行きますので今後の楽しみと云う事で良いと思います。

現状でも良いバランスで鳴っていました。当該LE8Tは16Ω仕様のものですので、「深みのあるサウンド」と「レンジの広さ」が有ります。音楽を楽しみには十分なサウンドでした。

I氏様のシステムもY氏様のシステムも今後ケーブルのグレードが揃いますとほとんど同じグレードのサウンドになります。ホーン型とコーン型の違いで若干質感の違いは出ますが、聴き比べても遜色ないサウンドになります。「侮るなかれLE8T+Trail仕様アンプの組み合わせ」。


札幌から帰って来ました。

2010年04月19日 | ピュアオーディオ

二泊三日の札幌出張から昨夕帰って来ました。昨夜は旅の疲れでダウンしていました。

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今回の出張目的のI氏様のEC-138システムの再配線を完了して来ました。ネットワークの端子が3か所ゆるんでいたので「音が途切れる」、「大音量再生でビビる」症状が出ていましたが、対策修理を完了して、I氏様とご友人のY氏様と一緒に配線の接続をやり直して来ました。JBLのビンテージユニットの取り扱いや作業のやり方はいたって簡単です。でも初めての方は、一度実際に見学するかやって見ないと手が出せないと思います。今回はその意味でもI氏様、Y氏様には良い刺激になったのではないかと思っています。

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アフター・ケアを完了した後のサウンドは、I氏様も大満足との事で、「D130でこんなにも分厚く低い帯域まで出せるとは信じられない。原音再生が出来そうだ。」とおっしゃっていました。また中域のLE85は「Trail仕様」にしていますので、音のヌケ・キレが抜群で「生音がそのまま出てくる」様な再生をします。へたな#375のサウンドを軽く凌駕がしています。スケール感も#375並みに出て来ます。お部屋は6畳間でリスニングポイントとSPの距離は2.5mくらいのニア・フィールドですが、突き刺すようなサウンドは皆無です。これならいつまでの心地よくサウンドに浸れます。まだ他にも、SPスタンド「サウンドトレール STH-11」の効果で、低音のキレや音の響きが素晴らしくなっています。トレールのおかげで作業もとてもし易く楽にやれました。

ちなみにお使いのケーブル類は「オールシリウスケーブル+パワータップ」です。SPケーブルにSCS-34(ルシファー)、ラインケーブルはSCX-23、電源ケーブルはSCE-43です。

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試しにお持ちのダリ ヘリコン400 も聴かせていただきましたが、「小型SP」の世界で比べるまでも有りません。まったく次元が違います。こんなSPが100万円もするのか?とビックリです。EC-138の正常なサウンドを聴いたら2度と戻れない大きな差が有ります。ただEC-138を入手された価格はダリに比べ1/2の価格になります。


明日から札幌へ言ってきます。

2010年04月15日 | ピュアオーディオ

明日の朝から札幌へ云ってきます。旅程は16日~18日の2泊3日です。私が不在の間の応対は専務が代行します。お気兼ねなくお問い合わせください。

九州もこのところの寒波で季節はずれの寒さですが、北海道の気温を調べると4月でも「九州の厳冬期」の気温です。北海道の4月は「雪解け」の季節だそうで、あまり良い季節ではないそうです。

お客様のところに行きますのでリスニングルームの写真を撮ってくるのが楽しみです。おいしい物を沢山食べてきたいと思います。