Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ALTEC#614 SPの片ch 完成

2010年05月27日 | ピュアオーディオ

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ALTEC#614 SPの片chが完成しました。もう片chはダイアフラム待ちですので明日にお預けです。

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変則なステレオですが#614と612Aをそれぞれ片chづつ合わせて音出しをして見ました。#614SPは箱は小さいですが入っているユニットが604-8Gですので612Aの605Bとはグレードの差を感じてしまいます。

まず、エネルギー感がまったく違います。614の前に立っていますと「音圧」がビシバシと伝わって来ます。音のキレ込み(分解能)や音の深みの表現など数ランク上の再生音を出して来ます。612Aにも604系を入れなくてはいけませんね。

新規発注したダイアフラムも昨日夕方到着しましたので今朝から取り付け準備に入っています。ユニットの前オーナーがどのような取り扱いをしたのか、ダイアフラムを見れば判りますが、ダイアフラムの所にゴム板が敷いて有り、ダイアフラムとカバーがなかなか外れません。本来ゴム板は要らないのです。


SP #614 の進捗(2)

2010年05月26日 | ピュアオーディオ

ALTEC#614 SPの作成も佳境に入って来ました。

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ユニットをBOXに組み込み、留めネジの長さをチェックしています。

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こちらがユニット組み込み後の姿です。この状態で吸音材を付けた裏蓋を合わせます。吸音材に「ユニットの跡」が型として付きますのでその部分を丸くくり抜きます。ユニットの全長と裏蓋とに隙間が有りませんので、吸音材でユニットを抑える様になりますので接触しない様に「くり抜く」のです。ドライバーユニットに接触するものが有るとドライバーの音が死んでしまいます。

残念ながら裏蓋へは「SP端子」、「ネットワーク」、「配線材の取り付け」、「吸音材のくり抜き」を終わっていますがお見せする事は出来ません。(ノウハウになります)

本日中には完了できる時間が有りますが、片方のユニットの「ダイアフラム」入荷待ちになります。


SP #614 の進捗

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

昨日に続いて#614「銀箱」SPの制作を続けています。
予定では、

1)吸音材張り
2)リアバッフルへのSP端子及びネットワーク取り付け
3)ユニットへの「音質対策」
4)ユニットをエンクロー ジャーに組み込み

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でしたが、4)のユニットのエンクロージャーへの取り付けを延期しています。昨日報告した「ダイアフラム」の端子折れの為交換します。ダイアフラムを発注しました。今週末に入荷の予定です。1)~3)までは予定通り進捗しています。現在内部配線材を作成中です。

この#614箱に604-8Gユニットでは奥行き寸法的にギリギリのサイズです。前回作成時にも相当苦労しています。寸法的に考えると#604用ではなく#605用に最適です。


612A「銀箱」のサウンドの変化

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

先週金曜日(21日)にほぼ完成した#612A「銀箱」を鳴らし続けています。どうやら馴染みも出て来たようで「豊潤」なサウンドを奏で始めています。

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スケール感もエネルギー感も、低域のタイトな出方も後のRCA箱システムには及びませんが、コンパクトでキラリと光る粒立ちの良いサウンドに憑かれています。パワーアンプは#6550シングルアンプから6L6ppアンプに交換しました。ドライブ力が物足りないと感じたからです。交換後、音の密度と滑らかさが更に上がり、「これさえ有れば他は要らないかも?」とさえ思う様になっています。まだチョッと低域のブーミーさが残っていますがこのSPで「音楽」を聴きますと「穏やかな」心地になります。


高能率SPユニットを選ぶ理由

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

若い頃は「重低音」が欲しくて「重いコーン紙」のユニットを使ったSPを使っていました。現在D130やALTEC#604、605系のSPを使う様になって「高能率SPユニット」でないと使えなくなっています。

その理由は「スピード感」です。音楽は「時間の芸術」です。経過する一瞬の時間に音が連ならないといけません。「重いコーン紙のユニット」では「ろれつが回らない」のです。この「ろれつが回らない」サウンドでは必要な音が出てこないのです。実際に自宅のJBL:D130で出ているのに有るお客様の所ではJBL:2215Aで音が出てこないのです。マッキンのMC2500でドライブして有りましたがJAZZならスイングしないのです。早いパッセージを再生できないと欲求不満になります。

時間の経過とともにその一瞬に出るべき音が出ないと云う事は「音楽」がぶった切られている訳で、「音変換ロス」と私が読んでいる現象です。重低音を得る代わりに「音楽」を捨てている様に思えます。

「伝送ロス」対策はとどまる所が有りませんがやればやるほど「音数」と「鮮度」が出て来ます。しかし「音変換ロス」はSPユニットの選択で決まります。100db/Wクラスのユニットにどうしても目が行ってしまいます。


ALTEC#614 システムの作成初日

2010年05月24日 | ピュアオーディオ

昨日ユニットが来ましたので今日からALTEC#614 システムの作成を開始しました。
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本日の予定はユニットを固定する為の「詰め付きナット」の取り付けです。単に「詰め付きナット」を取り付けるだけではすみません。何もマーキングの無い板ですので位置出しから始めないといけません。

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作業手順としては
①箱からユニット取り付けフレームを取り出す。
②サランネットを外す
③詰め付きナットの穴の位置出し
④穴あけ
⑤詰め付きナットの取り付け・塗装
⑥サランネットの張り直し
⑦ユニット取り付けフレームを箱に取り付ける。
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⑧吸音材の取り付け開始(天板→側板→側板→底板)・・・2日間を予定。
⑨ネットワークの「音質対策」

までを本日完了しました。

ユニットの方を点検しましたらチョッとまずい不具合が発見されました。

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片方のダイアフラムのマイナス側(黒色線)のL型端子が根元から折れているのです。その根元部分に配線が直接半田付けされています。早急に新品ダイアフラムを購入する事も含め対策案を決めないといけません。

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+側の赤色配線は正常です。-側はこのままではダイアフラム配線が出来ません。またユニットのSP端子の裏側も「半田付け」(本来はネジ止め)されて随分と手直しされています。(2個共)
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ネットワークへの音質対策まで完了しましたので明日は、
1)吸音材張り
2)リアバッフルへのSP端子及びネットワーク取り付け
3)ユニットへの「音質対策」
4)ユニットをエンクロージャーに組み込み

を予定しています。

明後日は、SP箱内内部配線作りです。


ALTEC#614 システムの作成開始

2010年05月24日 | ピュアオーディオ

昨日熊本から嵐の中を604-8Gユニットとネットワークを持って来ていただきました。これでパーツは全て揃いました。

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#614箱の正面写真です。

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こちらが裏面の写真です。上の写真はまだ手つかずの状態です。

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裏ぶたを外した内部の状況です。ユニットを取り付けは木ネジでするようになっています。吸音材も一切入っていません。

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内部のユニット取り付けフレームを外した状態です。ユニット取り付けのボルトや穴が一切ありません。非常に不親切なエンクロージャーです。(米松国産箱)

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ユニット取り付けフレームの前面側の姿です。サランネットがタッカーで止められています。

このままではユニットをしっかり固定するのは難しい為、ネジ式にしてユニットを止める様に手を加えないと使えません。サランネットを外してネジ式に出来る様に改造しないと前には進みませんので今日はこの点に的を絞って作業します。


ALTEC#614 システムの作成準備

2010年05月23日 | ピュアオーディオ

ALTECの同軸ユニットを使ってのSPシステム作成が#620A、612Aと来ましたが、次は#614システムです。エンクロージャーは入手しています。

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612Aと比べると随分と大きさが違います。

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この小さい箱サイズでも38cm同軸ユニットが使えます。以前この中に604-8Gのユニットを組み込んで使っていました。その時のサウンドをご存じのお客様が本日「604-8G」を持って来られます。そのお客様用に準備したエンクロージャーです。自分用はその後になります。


昨夜は定例のオフ会

2010年05月23日 | ピュアオーディオ

昨夜は30年来のオーディオ仲間の例会を私の事務所で行いました。出来たばかりのTrail仕様ALTEC#612Aのお披露目を致しました。

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仲間の方の印象はすこぶる「好印象」だったようで皆さん興味津々だった様です。以前612Cを使われた方もいらっしゃいますので「ALTECでこんなサウンドも出るのか?」と驚かれていました。また初めてALTECのサウンドも聴かれた方も「ALTECとはこんな音も出せるのか!!」と驚いていらっしゃいました。

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軽く反応する低音とキラ星の様な輝きと艶の有る高音のサウンドが出ますので、他のシステムを聴かせても612Aに戻してくれとの要望で、612Aオンリーのオフ会になりました。チョッと今までにない反応で皆さん#612Aにクギ付けになられた様でした。

小音量から大音量まで楽々とこなしてくれます。クラシックの弦楽合奏も聴いていただきましたがタンノイのサウンドを軽く超えています。音の粒立ちや音数の多さ、艶やかな質感等タンノイでは出せていない弦楽器のしなやかさまで出して来ます。Trail仕様ですので小音量にしてもほとんど「音痩せ」が有りませんので安心して使えます。いつになく「ALTEC談義」まで出て来ました。


ALTEC#612A システムのサウンド つづき

2010年05月22日 | ピュアオーディオ

朝からずっとALTEC#612A(Trail仕様)を聴いています。基本的性能は十分に「当たり」を示しています。パーチクルボードの箱からは得ることの出来ない「躍動感」が簡単に出て来ます。JAZZをメインに音質の確認をして来ましたが、クラシックの弦楽合奏も問題なく再生します音楽の「勢い」をいとも簡単に出して来ます。

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音の立ち上がりの早さ(反応の速さ)、躍動感、弦楽器のゴーイングの質感まで再生する分解能の高さ(艶やかに綾を織りなす様な質感)。どれも素晴らしい水準に有りますが、高音のコンプレッションドライバーには若干ピークを感じます。低域も「音の塊」を感じます。これらの不具合は主に「ネットワーク」で出ていると思いますので、「ネットワーク」への「伝送ロス対策」をしますと、更に「音数の増加」、「反応の速さ」、周波数レンジの拡大」、「質感のなめらかさ」を大きく改善できると思います。

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これはすごいSPになりそうな予感をします。ワクワクしています。来週にはネットワークに対策をしたいと考えています。