オーディオをやられている方とお話をすると「線の太い音」を求めている話を良く聞きます。「線の太い音」を求めていらっしゃる方のケーブル類を見て見ますと細いケーブルを使われている傾向が有る様に感じます。
「線の太い音」が出るアンプとしてSS誌等で評価されていた ハーマン・カードン サイテーションXXを購入して使っていた事が有ります。しかしこのアンプはなかなか使いずらいアンプで、マルチアンプシステムの低音として使っても、中高音と繋がりにくい独得のサウンドのアンプでした。その頃は中高域にアキュフェーズのアンプを使っていました。XXのサウンドはどんなサウンドかと云うと、「音の塊」と「曇った音」が合わさった様な・・・繊細な音は苦手でした。回路的にもNFBがいっぱいかかっていました。
音数(情報量)は細い線(ケーブル)でも十分出て来ます。「線の太い音」はこれにエネルギー感が付いて来ないといけません。エネルギー感はケーブルの断面積に比例して出る傾向が有ります。
自分でケーブルをブレンドして1本のケーブルに仕立て上げる事をして来ました。1本で周波数特性・情報量・エネルギー感を満足させる事は非常に難しいと思っています。1本のケーブルで全てが出せればそれに越した事がないのは当然ですが、そうは簡単には行かないようです。
情報量をとにかく多くして、エネルギー感を付けてやれば、圧倒的な音数と「線の太い音」を獲得できるようです。私個人の場合、とにかく「音数」を増やす方向と周波数帯域の拡大で挑戦して来ました。音数(エネルギー感も)が増えれば必然的に「線の太い音」になってくれるようです。