Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ソース機器の選択

2018年08月21日 | ピュアオーディオ
聴きたいソースによってソース機器が決まる。レコードを聴きたいならアナログプレーヤー、CDを聴きたいならCDP。カセットテープ、オープンリールテープ、8トラックテープ、DAT、MD、MO・・・と色々有るが、「パッケージメディア」としてはレコード(LP)とCDをメインにしている方がオーディオマニアには多い。

1980年頃、CDが発売される頃、アナログプレーヤーには最高峰の機器が出た。マイクロ精機:SX-8000・EMT:930ST・トーレンス:リファレンスorプレステージ。他のオーディオメーカーでも最高峰のアナログプレーヤーが目白押しであった。あれから既に40年近い年月が経過してしまった。当時のメーカーも消えてしまったり、存続していても既に技術者もなく、部門が消滅している。

片やCDはどうであろう? 一時期「ワディア」の機器がもてはやされた時期が有ります。当時のワディア#2000を入手して使っていた時期も有ります。スチューダー#A730、D730やEMT981、ワディア#6等、当時の名器たちも既に40歳くらいになります。電化製品としては老齢の範疇に入ります。

DATやMD・MOは一般に普及することなく廃れて行った様に思います。これらの機器も既に40~30年も経っています。現在は曲を「ダウンロード」して使う「ネットワークソース」(HDDやメモリーカードに保存)が主流になって来ていますが、モニターで検索して使用するような使い方になって来ています。

レコードやCDは「ジャケット買い」も有りましたが、そう言う「モノ」が無い状態でソースにしている訳で、古くからレコードやCDを引っ張り出して聴く様なスタイルは古いのだろうか? 個人的には「パッケージ派」である。HDDやメモリーカードの信頼性に疑問を持っている。またそれらを再生する機器は現在も日進月歩で「短寿命」である。腰を据えて聴きたいとは思えない。ipodやipad、或いはスマホで音楽を聴いて・・・と云う感覚にはなれないでいる。

レコード時代が50年、CD時代が40年、そろそろ次の「パッケージソフト」が出てきてもおかしくないが・・・。個人的には、LP、CD、FM、DAT、MDと準備している。今後も使い続けて行こうと思っている。

ケーブルのグレードアップの効果が出始めている

2018年08月20日 | ピュアオーディオ


メインのオリンパスシステムの音質が徐々にアップして来ている。5月から8月初旬までかかった「ケーブルのグレードアップ」(ラインケーブル・電源ケーブル)が完了して約2週間経った。繋いで直ぐに判る効果も有るが、「機器が徐々に活性化」してからの効果の方が大きい。

ケーブル交換が終わって約2週間で徐々にその片鱗が見え始めて来た。特に感じるのは「音の厚み」が更に増してきている。それに加え奥行きや前面への音の張り出し方のスケール感が大きくなっている。おかげで「狭い部屋に押し込んだ」状態でも演奏の「ステージ」が見え始めて来た。狭い部屋でも苦にしなくて良くなって来ている。

低域の伸びも更に良くなってきている。従来の状態ではボリューム9時の方向で「部屋が共振」してハウリングを起こしていたが、同じボリューム位置でも、更に下の帯域の低音が出始めている。それで尚且つ「部屋の共振」が無くなって来ている。但し、床面の強度の重要性は「音の弾み方」になって表れる。現状では「床面の強度不足」で、以前の事務所で鳴らしていた時の「軽く弾む」様な鳴り方は出来ない様だ。ここはやはり「床面」を強化するしか手はない。

ケーブルも「最後の1セット」に取り掛かる事にした。XLRケーブル(1.5m仕様)。DATのOUTPUTラインのみ現在格下のケーブルになっている。この部分を同じグレードに揃えれば今後ケーブルを作る必要はなくなるだろう。(但し、更なる高見を目指す為SPケーブルは実験を予定している)

オルソン S-968にツィーター

2018年08月19日 | ピュアオーディオ


現在のサブシステムは、オルソンS-968+ツィーターTW47の組合せがメインになっている。オリジナルのフルレンジでもかなり良い音であると思っていたが、ツィーターTW47都の組合せの有る無しで比較すると一聴瞭然!!TW47を7000Hzでクロスさせたサウンドの方が抜群に良い。JBLの良く鳴る様に調整された高級SP並みのサウンドを出してくる。LE8Tはお休み状態になった。



駆動するアンプはケンソニックC200+P300の組合せ。とにかく「壊れない」頑丈さと透明感のあるサウンドが気にいっている。



ソースはメインがCDP-D500とMD機のDM-7080を当てている。午前中は現在殆どこの組み合わせで音楽を流している。クラシックよりもJAZZの方が再生が上手な様に思う。



特にシンバルの質感や響き方等はJBLの#2402と遜色ない鳴り方になって来た。エネルギー感が出て欲しいと前回書いたが、そのエネルギー感も加わって来た。実に心地よいサウンドとなって来た。最近はこのSPの前に座ってJAZZを流しながら転寝をしてしまう。



繋ぎ方は、S-968をフルレンジで鳴らし、ネットワークJBL#3105(7000Hz)のHFのみを使って同時に鳴らしている。高域側がダブって出ると思われるかもしれないがそんな事は無い。ユニットが出したい様に勝手に配分してバランスよく出て来る。

ALTEC #612と#614 の思い出

2018年08月18日 | ピュアオーディオ


10年ほど前になるが、当時ALTECの604系のSPに凝っていて、620A、#612、#614等を所有して、色々と実験やモニターSPとして使っていた。

#614箱には604-8Gを入れ、長い事モニターSPとして使っていた。小さい箱ながら軽い低音と密度のある中域と力のある高域のサウンドを楽しんでいた。同軸のメリットで定位が非常に良い。自作アンプのチェックにはもってこいのSPだった。

#612箱(通称銀箱)は、USA製の箱を選んで入手し、ユニットは604Eを組み合わせた。ユニットの完成度と云う観点で行けばこの604Eは最右翼だろう。別に#605も入手して聴き比べをしたが、604Eを聴いてから605は低域が弱く、#605が居座る事は無かった。



#620Aは既に5セット程入手して、その時々に使っていたが「欲しい」という方が出て来て全てお嫁入してしまった。当時オリンパスシステムとSP-707Jシステムを持っていたので残せなかったのだが・・・。

#612と#620Aを比較すると、「音のバランス」の点では620Aの方が家庭用としては非常に良いバランスをしている。聴いて見るまでは「放送局モニター」の#612に非常に興味があったが、このSPはパワーをぶち込んで鳴らさないと低音が出て来ない。当然「爆音」レベルになる。家庭では「爆音」では使えません。#612を小さな音量で鳴らすと当然「低域不足」になりストレスが溜まります。これに対して620Aは初めから非常に良い音のバランスで小音量から使えます。

音質は組み合わせるアンプやケーブル類の素性をそのまま出してくる様な鋭敏なSPユニットです。ALTECの特徴である「女性ヴォーカル」は非常にリアルで艶めかしい表現で、「ALTECの世界」を出してきます。置き場所に余裕が有るなら1セット置いておきたいSPです。


電化製品の中でオーディオ機器は年寄り?

2018年08月17日 | ピュアオーディオ
電化製品の中で、冷蔵庫・洗濯機・クーラー・扇風機等は10年程で買い換えて来たが、オーディオ機器はなかなか定期交換とはいかない。現在今使っている中で一番古い機器は、ケンソニックC200+P300とパイオニア C3+M4の組合せだろう。この2種は昨年暮れから今年2月くらいまでに入手したものだが、「45年前のモノ」と分かって購入した。

管球アンプはリメイクして使っているが、原器は50年以上前のものだろう・・と思われるものが何台か所有している。内部配線や半田は最新の状態にしているから、パーツの寿命だけが気がかり。

新品で購入してそのまま現在に至っているのが「アナログプレーヤーとアーム」。26歳の時に購入して以来だから約40年前の商品。1980年代の機器でも30年以上前、1990年代-20~30年、2000年以降でやっと20年以内。

電化製品で20年以上も使っている機器なんてそうそう多くはないと思う。但し、電化製品は使い方・手入れの仕方で寿命に大きな差が出る。ちなみに我が家の1代目のクーラーは40年前のものが未だ現役。その後買いまして3台設置しているが、機能的な面や電気代が少なく済むようになっている点等改良されている部分が有りがたい。

時代の流れの中で「10年」が一つの目安となっているのが電化製品。メーカーの保証期間も「8年」しかない。そんな中で「音響機器」は長寿命だと思う。10年なんてあっという間に来る。

音響機器の場合、その時代にしか作っていないものが大変多く、音質や音味に特徴が有り、新しいから優秀とは限らないのが頭の痛い処。私は「古くても良い作りの物を大事に使っていきたい」と思う。

自宅システムはドライブするアンプがまだ固まっていない

2018年08月16日 | ピュアオーディオ


自宅システムのアンプが未だ固まっていない。上の写真は10年ほど前の使用機器。アキュフェーズC-290と自作STC4033Lシングルアンプの組合せ。STC4033Lシングルアンプは自作アンプの中では「最良の出来」のアンプ。現在はオリンパスシステムの中域を受け持たせている。プリのC-290が自宅では「鮮烈」過ぎてイメージに合わなかった。当時オリンパス用と2台のC-290を所有していた。



長らく使っていたのがマッキンC40+STC4033Lアンプの組合せ。この組み合わせの時が一番良かったかな? ただC40には「使わないSWやつまみ」が多く、5年も使ってくると、使わないつまみやSWでガリが出て来るようになる。このガリ取りが嫌になり手放してしまった。サウンドはゆったりと落ち着いて聞けるサウンドで気に入っていた。その後、パワーアンプのSTC4033Lをオリンパス用に出し、WE101Dppパワーアンプ1号にし、その後WE101Dppパワーアンプ2号にした。ただこのアンプでは「ローインピ対応」が不可で、JBLの4ユニットしかドライブできない。(4ユニットで低域・中域・高域をカバーするので問題なく聴けるが・・・7Spユニットに比べると音数が少なく感じる)



現在試しているのが自作管球プリ+クレルKST-100の組合せ。これで安定して7SPユニットをドライブできるようになって来た。しかし、もう少し「音の厚み」が欲しい・・・まだ鳴らし始めたばかりなので半年以上鳴らし込んでから次を判断したい。

他にもまだ色々なな組み合わせで鳴らしてきたが、いちいち紹介するのも大変ですので省略。


オリンパスシステムやSP-707Jシステムの導入当初

2018年08月15日 | ピュアオーディオ


もう15年程前になるが、自宅でJBL#4343を使っていた頃、若い頃憧れていた「菱目格子」のSP「JBL:オリンパス」とサンスイの「SP-707J」を思い切って購入した。

導入当初、オリンパスシステムの#375+HL88(蜂の巣ホーン)の「咆哮」に手を焼いていた。それに比べサンスイのSP-707JはJBL#075(16Ω)の追加でかなり楽に鳴っていたが、質感が気に入らなくて困っていた。

#375+HL88の組合せは「オーディオ評論家諸氏」もお使いだったので、雑誌にその写真が良く掲載されていた。各云う私もその写真を見て、「良い音で鳴るんだろうな・・・」等と妄想を描いて入手した。それからが大変だった。

このSPはオーナーにスキルを要求するし、アンプ類もかなりシビアな選択をしてやらないと鳴ってくれない。ネットワーク方式のまま鳴らすのか?それともマルチアンプ方式で鳴らすのか?の選択も視野に入って来る。

上の写真の左側にマッキンMX-110や特製EL34ppモノラルアンプも映っているが、アンプも色々試して見た。管球アンプでは「パンチ力」(音の立ち上がり)に欠けるので、低域をドライブしきれていない事が分かる。それでも中高域は良い質感で鳴ってくれる。



その後、オリンパスシステムはマルチアンプ方式に移行し、初期の頃のアンプ配置である。低域にアキュフェーズのM-100モノラルアンプ(たしか300W)、中・高域は初めはアキュフェーズのA-20V×2台で鳴らしていたが、音の厚みが足りなくて、手製の管球シングルアンプで鳴らして初めて音の厚みが揃った。M-100にはデジタルのパワー表示が有り、常用域では0.5W~0.7Wぐらいしか使っていない事が分かった。ハイパワー(爆音レベル)にしても精々25Wぐらい・・・。300Wも使い切れない。現在のシステムの原型がここに有る。

その後も「鳴らし込み」をしながら①ユニットの選択(LE15Aのシリアル番号で和解番号にさかのぼる事4回)、②ケーブル類の選択及び自作化を試行して漸く現在に至る。

低域用のパワーアンプも①ハーマンカードン:サイテーションXX → ②VT62ppモノラルアンプ → ③アキュフェーズ:M-100 → ④CLASSE CA-2200 → ⑤Mark Levinson NO.431L と変遷を重ねて来た。現在はNo.431LにFXヒューズ×3本を導入し、音の厚みを分厚くして使っている。

当時はマッキンのMC2500や2600も所有していた事も有り試しで使ったことも有るが、「置き場所」の関係で断念した。また60Kg/台も有ると一人では動かす事も出来ない。デカければ良い処も有るが、デメリットも有るのです。

最近はサブシステムを以前ほど聴かなくなった

2018年08月14日 | ピュアオーディオ
最初にケーブルグレードをサブシステムで上げたので、以前はサブシステムを良く聴いていた。しかし、最近はケーブル類を完全に交換終えたメインのオリンパスシステムと自宅システムを良く聴く様になった。音質が良くなると直ぐに「最高の良いシステム」を聴きたくなる。

メインシステムも自宅システムもケーブル交換が終わったばかりなので本来の目指す音質ではないが、それでも他のシステムを元々凌駕する音質でしたので必然的にこちらを聴く様になってしまします。それでも毎日4時間くらいは音楽を流しています。

機器のグレードはメインのオリンパスシステムが一番です。次が自宅システム。ケーブル類が最高級で統一されてはサブシステムに勝ち目は有りません。本日、元電源ケーブルを最新のケーブルにグレードアップしたので、サウンドの質が向上したのが直ぐに感じられました。しかし、メインシステムの充実度には敵いません。

これからは昼間はオリンパスシステム、夜は自宅システムをメインに聴く事になるでしょう。「最後は1セット」になる事は判っています。それでも活動の場が2ヶ所あるのでこの状態が長く続くことになるでしょう。

現在進めているサブシステムへのツィーター追加の実験も、メインシステムのケーブル交換が終わった現状では色あせてしまいます。

「最高に良い音質」で音楽は楽しみたいもの。そんな中で「その場を動きたくない」症状にかられるシステムに敵うものは有りません。毎日2時間以上はメインシステムで楽しんでいます。以前録音が悪く聴けなかったソースが非常に新鮮に聴けます。これだけでも相当なグレードアップの成果です。

見えない部分への投資ですので、表から見たら何も変わっていません。しかしサウンドクウォリティは別物クラスに上がっています。機器だけが音質アップの決め手では有りません。ケーブル類は「機器と同等」の効果が有ります。

一般にアンプの音と云われているのは「電源ケーブルの音」です。電源ケーブルを変えれば機器の性能は大きく変わります。50万円のアンプでも100万円以上のアンプと対等な音質を出して来ます。

オルソン:S-968 30㎝Wコーンフルレンジユニットは素晴らしいサウンドを出す

2018年08月13日 | ピュアオーディオ


現在サブシステムは①オルソン:S‐968(30㎝Wコーンフルレンジ)+TW47システムと②JBL:LE8T(20㎝フルレンジ)+TW44の2つのシステムが有る。BGMにはLE8Tを使い、サブシステムを聴きたい時には主にオルソンSPを聴く。低音の再生が20㎝と30㎝では初めから性能差が有る。



一般的にWコーン方式のユニットは「古臭い音」と思われがちだが、それは「内部配線」が非常に古い配線材を使ってあるからだ。私が使っているオルソンには「オリンパスシステム」で使っている配線材と全く同じ線材を使っている。だからとんでもない性能を出してくる。Wコーン特有の「音のバランス」の偏屈さもない。ごく自然な音のバランスで鳴っている。フラットな帯域と云って良いだろう。大きな山や谷は皆無。これは「線材」が決め手だ。



このシステムの良い処は非常に軽いエンクロージャーに軽いユニットの組合せでありながら、ALTECの劇場型の音の様な出方を低い出力で出してくる事だ。非常に家庭用として使いやすい。Wコーンシステムも今回で2回目(以前楕円型Wコーン(アンペックス可搬型モニター)を使っていた・・・ボーカルが特に素晴らしかった)

フロアー型みたいな音の出方で、伸び伸びと歌う様になってくれる。現在アンプはケンソニックC200+P300の組合せにしている。C3+M4のサウンドも非常に良いのだが、M4のパワーSW が故障しているのでM4は現在休眠中。お盆を過ぎたら修理を模索して見たいと思っている。

云いたい事は「Wコーンフルレンジ」と侮るなかれ!!!非常に音数も多く、音のバランスも良く、質感もかなり良いという事。昔のSP技術者は「良い物を作ろう!!!」と努力していたんだな!!!と感心させられる。現在の様に「コストダウン」で作られたユニットとは違うと思う。エッジもギャザードエッジで半永久的に使えるし、薄くて透けて見える程。コーン紙の質も良い様に感じる。軽く弾む低音だ。

オーディオで一番面白いのは同軸ユニットシステム

2018年08月12日 | ピュアオーディオ
オーディオをやっていて一番面白いのは「スピーカー選び」。今までに沢山のSPを鳴らしてきたが「同軸38cmユニット」を使ったシステムが今でも欲しいと思う事が有る。



例えばALTEC 604-8Gを使った620AモニターSP。サイズ的に自宅で使うには丁度良い大きさで、能率が高いので1W/chのアンプで楽に鳴らせる。604系や605系は615箱や612箱に入れて鳴らしていた事もある。定位の素晴らしさがまず頭に浮かぶ。1インチスロートのコンプレッションドライバーが38cmコーンの中心部に同軸配置されていて、独特の鳴り方をしてくれる。結構スケールの大きい鳴り方をしてくれる。但し、オリジナルの内部配線では1/10くらいの性能しか出て来ない。内部配線のグレードが上がれば上がるほど性能アップしてくれるユニットだ。



こちらはタンノイHPD-385を使ったレクタンギュラーヨーク。タンノイHPD385は若い頃「アーデン」で使っていた事もある。その時は鳴らし切らずにJBL#4343と入れ替えた事が有る。アーデンよりレクタンの方がよりクラシック音楽に合う様に感じる。このSPを特製のムラードEL34ppモノラル×2台+マッキン:MX-110プリでドライブしていた時の美音も忘れ難い。

同じ同軸38cmユニットであるが、ALTECとタンノイでは性格が違う。ALTECはどちらかと云うとJBLに近い「生音の雰囲気」の音作り、それに対しタンノイは「箱鳴り」をうまく使って「雰囲気豊かに響き」を生かして鳴らすタイプ。このSPでブラームスの交響曲第2番を鳴らしていた時の得も言われぬ響きの良さに聴き惚れていた時期もある。

結局、同時期に現在のオリンパスシステムと自宅のSP-707J+αシステムを持っていたので、前述2種のSPは手放してしまった。私のJBLユニットを使ったSPシステムは「弦楽器」・「女性ヴォーカル」の質感と「ピアノ」・「ドラム」の質感を同時に満足させるサウンドを出して来ます。偏にDECCAリボンツィーターを使っている為。

同軸ユニットのSPは、ユニットの数が少ない事がメリットでもあるが、それがデメリットでもある。一つのユニットでは出て来ない音が有る事を承知して使わないといけない。