滋賀県北部の三重嶽と武奈ヶ嶽に登って来ました。
今回は岐阜、愛知、滋賀、福井から集まった人たちで11人でした。最終地点の水坂峠に車をデポし、三重嶽登山口から登り始めました。
高島トレイルの三重嶽と武奈ヶ嶽のポスト。
三重嶽と書いてさんじょうがたけと読みます。また、もう1山は武奈ヶ嶽は比良山系と区別するため湖北武奈ヶ嶽と呼ぶのか、方向指示の標識に手書きで湖北と加筆してありました。
11名の人数での山登りでした。個人的に来ても行った道を引き返すしか方法が無い山ですが、大人数で最終地点にデポしておくことによって、周回が可能となります。馬蹄形のコースを7時間余りの山行で、2つの山を一度に済ませた感じがします。
しっかり道案内が出来る人に連れられての山行で、行ってくる事が出来ました。生憎の天候でしたが、最後のトリカブト、季節外れのイワカガミを観ることができ、秋の終りの山を楽しむことが出来ました。
7時間余りに及ぶロングコースで、時々雨がパラつく天候でしたが、左手に輝く琵琶湖の湖面。右手の遠方には若狭湾を眺める事が出来、景色の良いコースでした。三重嶽登山口から登り始めましたが、登山口付近は行きが紅葉の真っ盛り。高度を上げるに従って、樹木は落葉して冬の様子でした。
三重嶽山頂登山道を下る。山頂付近は既に冬の装いでした。
乱丸さんから提供を受けたGPS図。
三重嶽登山口(8:00) ― 三重嶽山頂(10:30)~(10:35) ― 池(11:05) ― 水谷分岐(11:25)
― P674地点(11:48) ― 武奈ヶ嶽(12:47)~(13:36) ― 展望好適地(14:05)
― 水坂峠(15:50)
秋の山の恵み
三重嶽に向かって登る途中に何本かの枯れた樹木を目にしました。
その木にはナメコが生えていました。始めに見た木になっていたナメコは幹の下の方が既に採られていて、手の届かない高い所の部分だけが残っていました。山道を進むにつれて大量のナメコを幹に着けている木がありました。高さは手の届くところにあり、易く手に取れました。少ない人数で行って、ナメコを目にしてもナメコと気が付かなかったのでは、と思います。これも多人数である強みです。
ナメコは店頭で、年中買うことが出来ますが、秋に野生のナメコを口に出来るのは自然の恩恵です。
帰宅して汁に入れて食しましたが、店で売っている物より大きく、これが本当のナメコの味だと思いました。自然の味を感謝して美味しく戴きました。
幹の周りにビッシリと生えた大量のナメコ。難なく収穫することが出来ました。
動物調査員との出会い
黄色い動物調査の腕章を着けた男性に出会いました。滋賀県から依頼を受けて調査をしていると話していました。
草を刈ったように丈が低くなっていた場所が有りました。そのような場所の状態やフンの数を調べ、何頭ぐらい生息しているか予測を立て、何頭までなら捕獲して良いか、調査をするとの事でした。こう言った調査が環境の保全に役立っています。
調査員の黄色い腕章。
散乱した鹿のフン。
アクシデント
三重嶽山頂を過ぎて、下り坂で左足をくじいてしまいました。痛みは少なかったですが、用心のため、エアーサロンパスを足に散布しました。その時点では、大したことは無かったのですが、この後、長時間歩き難儀しました。
今回、山行中に捻挫をすると言うアクシデントに遭遇しました。捻挫自体はひどくなかったのですが、左足を庇い、その影響が右足に出ました。コースの終り。水坂峠に降りて行く時、足が上がらなくなってきていましたが、何とか終着点へ辿り付く事が出来ました。登山道を下っていた時、脳裏をかすめたのは滑落の事でした。
このように足が思うように上がらなくなると、転落に繋がると思いました。慎重に慎重に足を進めました。
今から思うと、気温が低下して筋肉が硬直していたのかも知れません。自分の登山技術の程度を知りました。足を痛め、ザックを持って貰ったりしました。色々と気を配って戴いた仲間の皆さんに感謝します。
コースから見た湖南方面。頭上は雲が低かったが、南の方の湖面が光っていました。