日暮らし通信


その日暮らしの生活でも、感謝しています

日頃、見た事・聞いた事・感じた事・そして言いたい事などを発信します

生まれて始めての点滴 (私の闘病記・その二) 

2021年05月10日 11時42分55秒 | 日暮らし通信
発信元:  赤とんぼ
■□ 撮影場所 □■

入院先の病室にて

(2021.5.5)


● 写真の上でクリックしてご覧ください ●



点滴剤の本体


私はこれでモニターしていました




私が何故、肺炎を発症したのか? は、私にとっては重要な疑問である。
私なりには街医院で投与された 「脈拍降下剤」 が血圧低下を招き、それが肺炎の原因となったと思い込んでいるので街医院医師への微妙な感情が残る。

先日、入院先の担当医師にその件を確かめる 「薬との因果関係はありません」 と否定されたが何となく釈然としなくて私の気持ちは複雑だ。

治療といえば絶対安静だが、薬の投与も重要な要素で、その中でも点滴は初日から続いた。


最初は日に4本の抗生物質 (1本100ml) が注入されたが、四日後には昼食後と夕食後1本となり、減った分は内服薬に変更された。

ところでこの点滴は腕に差し込んだ針付きのチューブに高い位置にある液体本体からのチューブを接続し、正常ならば難無く滴下するが、時には体内の針先で液漏れが発生し、すぐに皮膚が腫れ上がり、同時に私は痛みを感じることになる。

この場合は処置が必要で、他の腕に新しい針を刺して別の注入口を探してセットすることになる。
この処置、見ているとどの看護師さんも技術的に高いレベルにあるようで見事に注入行為が再開される光景を見ていると安心度が保証されるような気持ちになる。

しかし、このような状況だから点滴が始まる時に異常が起きないか? と、いつも不安な気持になった。

私の血管も老化して細いので看護師さんが注入箇所を探すのに苦労している姿は毎回だった。
滴下する(しずく)の量も微妙で私の腕の位置で滴下量が変化するので、一定量の滴下が止まらないようにと自らコントロールする日が何日もあった。

この点滴剤のラベルを見ると [生理食塩液 生食キット 100ml] 『フソー』 とある。
所謂、 「抗生物質剤」 であるが、一回 100ml の注入時間は条件がまちまちだが、その平均は46秒だったが、最速は22分、最長は89分だった。

私は生まれて始めての点滴で最初は緊張したが思ったよりも楽に受け入れることができた。注入途中でトイレへ行くことも可能だが、その必要も無く続けられた。

入院三日後には医師から 「レントゲン写真もだいぶ良くなった」 とのコメントは嬉しい言葉だった。さらに 「快復は順調だよ」 との言葉に勇気を与えられた。

退院する前日まで26回抗生物質を点滴、その量は260cc、この薬のお陰で命拾いしたのかと思うと針を刺し込む時の痛みなどは忘れてしまう。

だが今でも私の両腕の背側も腹側も無数の赤い点が残っている。
実際に点滴した箇所は8箇所だが、その他は何れも注入できなかった場所、看護師さんも苦労したことでしょう。