優勝決定戦になったけれど私の予想通りに照ノ富士が優勝、大相撲史に一つの偉業を積み重ねた。
序二段まで落ちた照ノ富士が大関に返り咲いたが、その序二段とはどのような位置づけなのなのだろうか?
大相撲における 「序二段」 とは、序の口と三段目の中間に位置する地位で、番付表では下から2番目に記載されるが、大関の位置とは途方もなく遠い下の位置になる。
序二段から大関まで、照ノ富士は良く頑張ってきたが、それを支えた回りの人たちの気遣いや応援があったからだれろう。
しかし、日本人であればこのような努力はせずに引退したであろうが、それはモンゴル人特有のDNA絡みの粘りと努力が照ノ富士を後押ししたのだろう。
私は外人力士はあまり好まないが、この照ノ富士だけは精一杯の応援をしたつもりだ。
照ノ富士は優勝インタビューで 「一生懸命頑張ってよかった」 と述べていたが、この言葉の裏には限りない頑張りの歴史が潜んでいるはずだ。
15日間の取り組みで惜しまれるのは11日目に髷を掴んで反則負けになった妙義龍戦、 「髷は掴んでいない」 と言う解説者もいたが、真意はどうなのだろうか?
あれが白星だったらもっと楽に優勝できたであろうが、それは審判の評定だから従うしかない。
照ノ富士が連続優勝したことで、俄然、横綱の地位が近付いてきた。
横綱審議委員会は 「2場所連続優勝またはそれに準ずる成績」 を横綱推薦の内規と定めているので、来場所優勝に準ずる成績を出せば横綱推薦の道は開けてくる。ぜひそのような成績を出すことを願って応援したい。
だが最近の大相撲は何か変だと私は思っている。それは太り過ぎの力士が多いこと。それなのに稽古もほどほどに済ませているようで、それが怪我の原因になっているのは明らかなことだ。
次ぎの大相撲は名古屋場所、連休続きの横綱も出てくるだろうが、果たして今の若い力士たちの相撲に勝てるだろうか? 横綱と言えど戦いの勘はそう簡単に戻るものでもない。
でも照ノ富士は凄いね、序二段から大関へ戻り、そして連続優勝、日本人力士たちの踏ん張りも期待しましょう。
燐家のアジサイが満開です。
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