諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

洩矢神が鉄輪で建御名方神と戦った意味。 その5

2013年10月27日 03時05分49秒 | 神道

さて、回答ですが、その前にここまで書いてきましたが、今回のお題を覚えていらっしゃいますでしょうか。

そうです。「洩矢神が鉄輪で建御名方神と戦った意味」でしたね。回答はお題に書いてあります。鉄輪です。

橋姫が宇治川に21日間浸かった時も頭に金輪(鉄輪と考えて良いと思います)を被ってますし、丑の刻参りでも使用されてます。

特に丑の刻参りで使用する鉄輪は、三本の蝋燭がセットできる優れものとなっています。丑三つ時ですから、電灯になります。

一体、何故そんなもの頭に被っていたのか。

もしかして鉄輪って、呪いのアイテムなのでは。つまり洩矢神は呪いの力で戦ったのでは無いでしょうか。

っと言う事は、洩矢神は貴船神、更には瀬織津姫とも関係あるかも知れません。特に諏訪の地主神は洩矢神だけでなく、手長足長もおります。私、瀬織津姫は手長なのではと考えていますが、もしそうだとしたら、繋がってきますね。

鉄輪って言うと、坊さんが持っている錫丈を思い出します。鉄輪がいくつも付いているあの自分の身長より長めの杖です。錫丈はどうも山道での猛獣・毒蛇の防御、悪霊退散の法力があるみたいです。

洩矢神と建御名方神が戦った時代に仏教が伝来していたかは知らないですが、私は鉄輪は呪術的なアイテムの様に思えます。何故、呪術に用いられるかは分かりませんが・・・・・・。

でも、洩矢神が武器として使った鉄輪は、建御名方神が武器として用いた藤の枝によって錆びて朽ち果てました。それで洩矢神は敗北した事になってます。

これは呪いを藤の枝で祓ったと言う事なのでしょうか。

藤の花は豊受大神の象徴と言われていますから、豊受大神が力を貸したのかも。

出雲の源流に豊受大神がいると私は思っているのですが、それは洩矢神の諏訪にも同じ事が言えます。うーん、分からない。

陰陽五行で考えると、鉄は「金」、藤の枝は「木」です。「木」は鋭利な「金」に切られます。だから鉄輪を武器にした洩矢神の方が有利なんです。

でも、鋭利でない鉄輪では藤の枝は切れなかったのでしょうかねぇー。

藤は蛇を表します。藤のクネクネと絡まる蔦は蛇そのものです。そして蛇は鉄を嫌います。その点でも鉄輪を持つ洩矢神の方が有利なのに、洩矢神は負けた。何故でしょうか。

うーん、もしかしたら建御名方神と洩矢神は同神なのではないでしょうか。

だって諏訪大社の神職の長は代々守矢家が務めているんです。守矢家って名前からして洩矢神の家系でしょ。建御名方神やその子孫はどこ行ったんでしょうか。

諏訪を占領した訳ですから、建御名方神の子孫が諏訪大社を牛耳ってると思うのですが、どうして守矢家なんでしょ。

室町時代初期に編集された「諏訪大明神画詞」って言う古文書によると、諏訪には昔、洩矢神を長とする狩猟民族が住んでいた。そこに出雲から農耕民族の建御名方神がやって来て戦争。建御名方神が勝利。

しかし、優しい建御名方神は洩矢神を殺さず農耕の技術を教えて共同で諏訪国を治め、洩矢神の血筋の者を諏訪大社の長官とした事になっています。

じゃ、建御名方神の一族は勝ったのにどこに行ったんでしょうかねぇー。

しかも、諏訪大社の祭神は建御名方神なのに、御神体は諏訪大社裏に鎮座する守屋山となっています。守屋山の「守屋」って、どう考えても洩矢神の「洩矢」から来ているでしょ。だったら「洩矢神=建御名方神」って言っている様なもんだと思いますが、どうなんでしょ。

一応、洩矢神と建御名方神が戦ったと言われている場所は今でも残っていて、それぞれの陣地は天竜川を挟み洩矢神の洩矢明神、建御名方神の藤島明神が祭られています。

この藤島明神は建御名方神が藤の枝を武器に戦ったから「藤島」となったと思いますが、藤と鉄で調べたら、蹉跌をすくう時は藤で編んだザルを使うみたいなんです。

っと言う事は、建御名方神は天竜川に鉄を取りに来たという事なのでしょうか。

大体、建御雷神にポロ負けし(建御名方神様、ごめんなさい)、ヘロヘロになって諏訪まで逃げて来て諏訪を占領するって難しいと思います。

逃げてきたと言うより、出雲のもう一つの勢力として諏訪が伊豆と共に存在していたと考えた方がしっくり来ると思います。

天孫族としては諏訪族??に勝負して勝った事にしたい。そこで出雲側の神として建御名方神を創り、更に天孫族の建御雷神を創り、天孫族側の建御雷神が勝った事にして、諏訪に対して優位性を持たせたと考えられなくも無いです。

まあ、一応、こう結論を出しましたが、やっぱり諏訪神は難しいですねぇー。はっきり言って突っ込みどころ満載で、正にザルの理論ですね、これ。

ちょっとまだ、練りが足りなかったみたいです。また考えが変わったら書きたいと思いますが、今日の処はこの辺で。

 

ではでは。

 

 

 

コメント (4)
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