細野ママキャンプ場。今はママキャンプ場になっているみたいですが、もう6年以上行ってないです。私のアトレーにキャンプ道具とフローターを積んで行こうかなぁーと思っていたのですが、今年の夏も行けませんでした。アトレーもぶっ壊れちゃいましたし、来年も行く事は無理かなぁー。
今度は軽トラを買って分割式ボートを積んで行ければなぁーと思っているのですが、雁字搦めに縛られた私の人生。自由であって自由が無い人生を送る私には無理か。
もっとシンプルに生きられたら。仙台という土地を捨てられたら。今更こんな事悩んでも仕方が無い。成る様にしか成らないか。
またまた愚痴っちゃいました。失礼しました。
さて、お題の「細野ママキャンプ場」とは、福島県・裏磐梯の桧原湖畔の細野と言う場所にあります。
「ママキャンプ」ってベタでダサいネーミングでしょ。でもここのキャンプ場は温かいんですよ。管理人さん夫婦の人柄が。これぞ会津人って感じです。実は私、この管理人さんの生き方が理想です。出来れは私もこうい言うキャンプ場を経営したいと思うのです。
キャンプ場は4月から10月一杯まで。冬はご自宅のある横浜で暮らしているそうです。都会と田舎での生活。これは羨ましい。だから心が豊かなのかなぁー。本当に羨ましいわ。
このママキャンプ場が出来たのは昭和20年です。初代ママさんが1人で開墾して造ったと聞いています。ご主人さんは戦死したとの事。どんな気持ちで開墾されたのでしょうか。
私の母方の爺様も会津から三春、そしていわき市田代と流れ梨園を開拓しましたが、夢と希望、そして心細さ、挫折を重ねて開墾したのでしょう。私も人生を開墾しなくては。例えそれが望んだ道でなくても。
この初代ママさんとは会った事がありません。最初に高校教師の友人に連れられてスモールマウスバス釣りに来た時には入院されていたと思います。そして2009年にお亡くなりになられたみたいです。98歳で。一目会いたかったと思いますね。
今のママさんは初代ママさんの娘さんです。既に70代は過ぎていると思います。ご夫婦でキャンプ場を切り盛りしているのですが、商売っ気が無いと言うか全てにおいて寛大なんです。
私はこのキャンプ場で遊魚料を払っているだけでクルマを止めさせて貰っています。泊まりはペンションなのにです。高校教師の友人は私より年上ですが独身なのでリッチ。だからペンションとなるのです。私はキャンプしたいのですが。
朝方ボートを持ってキャンプ場に入ると大勢のアマチュアカメラマンがキャンプ場に入り、裏磐梯の景色を撮影してます。このキャンプ場は素朴で近代キャンプ場的な禍々しさが無く、自然そのものの風景が撮れる。だから多くのCM撮影の舞台になっているのですが、勝手に立ち入って写真を撮影しても歓迎してくれます。勿論、お金なんて取りません。
キャンプは管理小屋、トイレ棟、キッチン棟、バンガロー等々があります。全て素朴です。古いです。しかし、掃除が行き届いている。設備が充実しているキャンプ場も良いですが、ママキャンプ場でキャンプしても何も不自由はありません。温泉も近隣の「たばこ屋旅館」で400円で入れますので。
裏磐梯のキャンプ場は日本トップクラスの高額さです。駐車代、テント設置代、入場料を取ります。正直、ペンションに素泊まりした方が断然安いです。しかし、ママキャンプ場は込みで1500円。裏磐梯のキャンプ場で一番安い。これら私も何泊も泊まれる。
そしてある釣行でキャンプ場に立ち寄った時、余りにも寒かったのです。当然、寒くて釣りにはなりません。それで管理棟のベンチに座り缶コーヒーを飲んでいたら、寒いからと管理棟の中に入るように勧められ、いただいたのがキノコの味噌汁です。
相方の高校教師はその味噌汁を口にしませんでした。その味噌汁のキノコは山で摘んできたと言ってたので。毒キノコが入っている恐れがあると思ったのでしょう。教師故の判断だと思いました。
しかし私は福島県人。会津人の親切を断る訳には行きません。例え毒キノコの味噌汁であっても親切行為を断る訳には行かない。それで死んだとしても本望です。当然、頂きました。
そしたら何のキノコなのか知りませんが素晴らしく美味しい。キノコの味が濃厚。出汁もキノコから出ていてまろやかでこれまた濃厚。こんな美味しい味噌汁は初めて。いやいや脱帽の美味しさでした。
私の母方の実家では田舎味噌と言うか自家製の味噌なのですが、この味噌苦いんです。案外、味噌って砂糖が入っているものなのですが、入れていないから苦いのでしょうか。正直、美味しくないです。
福島の「味噌汁=苦いし臭い」。そして何のキノコなのか不明の恐ろしさが有りましたが、これは本当に美味しかった。今のところ、私が一番美味しいと感じた味噌汁です。綱永井ランキングNo1に認定したいと思います。
それにしてもママキャンプ場は今はどうなっているのでしょう。福島原発の放射能で桧原湖のワカサギが禁猟になっていたりしますので大変心配です。
淡水魚は放射能が蓄積しやすい。現在は500ベクレルから31ベクレルに下がってワカサギの採取も可能となったそうですが、まだまだ影響が残っていて観光客も減ったと聞いています。原発から90キロ離れた裏磐梯も無キズではない。大変だと思います。
私も復活してママキャンプ場に行きたい。今度は一人で。キャンプ場に泊まって。そして頂けるのであればあのキノコの味噌汁をまた食したいです。
さて、」その日が来るのを夢見て開墾しますかね。
ではでは。