数ヶ月前、見知らぬ不動産屋から電話がありました(実は昨日も)。「コーポ○○」を売って欲しいと。私の家の物件のローンは既に完済しています。ケチケチ人生の勝利です。でも正直言って不動産賃貸業で潤ったと言う感覚はない。震災前までは空き室だらけだったので。もうね、建物があるから貧乏なのです。本当に酷かったのです。
そして津波と放射能を引き連れてきた東日本大震災が到来。一気に空き部屋が埋まりました。多分、震災の被害があった宮城県、福島県、岩手県の物件は一気に埋まったと思います。国が家賃を補助してくれていたので。
しかし、一段落は既に経過しています。宮城県の空家率は10%以上に拡大。ここからが大変になって来ます。
それなのにアベノミクスのお陰で相続税が大幅に上がった。特に関東で物件を所有している方は、これまで相続税を払う必要が無かった人でさえ大金を払う事となった。そうなるとアパートやマンションを建てて借金をし、相続税を払わないようにしなくては。
そう考えている方が大勢出ています。震災と東京オリンピックの影響で建築資材や人件費が高騰しているのに更に建築し無ければならない。これは景気も良くなりますよ。これで関東は好調の部分はあると思いますね。
でもその反動は来てますよ。アパート・マンションの空室率・空家率に来てます、来てます。
なんと神奈川県の空室率は37%。東京都と千葉県では35%らしいです。ほぉーら来た来た大家地獄時代が。
こんな状態だから私の家に東京の不動産屋が電話がかかってきて、物件を売ってくれとなったのでしょう。仙台はまだましですから。
「売らない」と言ったら「外の物件でも良いです。売ってください。仙台は今が一番の高値です。今が売り時です」っとしがみ付いてくる。
私は「だったらもう暫く待って土地が安くなってから買えば良いのに。不動産屋さん、損してしまいますよ」と言ってやりましたよ。
こういう話、私の親父は簡単に乗ってきます。そして騙されます。私に最初に言って来て良かったです。
それだけではないです。賃貸の募集を頼んでいる地元の不動産屋から「不動産のリペアの資金を作る為にアパートを一棟売りましょう」と言って来た。
私は「もう建物にローンは無い。逆に相続税を払わない為に土地の取得を考えているのに、何で人が入っているアパートを売らなければ成らないの。そんなことしたら国に税金を大量に払うだけだよ。何を考えているの」と言ってやりました。
確かに仙台でも空家率は上昇する筈です。だったら家賃を下げるまで。それだけの事です。
それに仙台人は低所得者が非常に多い。土地が安くなっても家なんて買えません。不正規雇用の人の生涯年収は5000万円を切るのは確実。そんな人が1000万円の家だってローンを払って買うのは困難。一生安い賃貸で生きるしかない。
こんな時代にしたのは消費税の導入で格差社会が進んだからです。高額所得者にはとんでもなく減税しましたからね。そしてジャパニーズドリームを演じる人々が大勢生まれた。その反動で貧乏人が大半を占めるようになり、200万円以下の年収の人が当たり前になってしまった。。
こんな人が200万円の新車なんか買える筈が無い。日本は内需では動かなくなる。もう韓国経済並になることも考えないといけないと思いますね。
でも大丈夫です。ローンで無理してアパート・マンションを建てている方。安心してください。そうなったら自己破産しちゃえば良いのです。金を貸した銀行も貴方の命までは取りません。大丈夫です。
そして生活保護を受ける。医療費もタダになるし、働かずにマズマズの生活が出来る。こりゃ楽です。薔薇色ですよ、生活保護は。
生活保護者が増加の一途を辿り、どこまで国が維持出来るかは知りませんけど。
ではでは。