諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

鬼渡神も瀬織津姫も本当はあんころ餅が好きなのかも!?【小豆信仰編】その4

2017年02月27日 18時06分21秒 | 瀬織津姫

続きです。

一目神社の伝承によると天目一筒命は鍛冶・天津麻羅と同神となってます。

「古事記」によると、天岩戸では天の金山(天香久山)の鉄で天津麻羅と石疑姥命と一緒に鏡を作った。それで「貴女より麗しい神が現れた」と言って天照大神にその鏡を見せて天照大神が驚いているその瞬間に、天手力男命が天照大神を天岩戸から引っ張り出した。

「日本書紀」では石疑姥命が日矛を作り、牡鹿の皮でフイゴを作った。だから山鹿市に一目神社が鎮座しているのか。

福島県新地町の鹿狼山も製鉄の痕跡が残っています。鹿はフイゴから金属神の象徴なのかも知れません。そしてフイゴは風を起こす。火と水、そして風で鉄を造る。そうなると鹿は風神を意味しているのかも。

まだあります。「古語拾遺」では石疑姥命が鏡を作り、天目一筒命が太刀を鍛えたとあります。

更に出雲の「金屋子神祭文」では、「金山彦の天目一筒神は金工の神なることを知らしめず」とある。

これらの伝承を繋げると「天目一筒命=天津麻羅=金山彦命」となります。

そうなると「石疑姥命=金山姫命」なのでしょう。金へんで判る様に、昔の鏡は銅や鉄などの金属で出来ていましたから。

金山彦命と金山姫命二神の仏号は弁才天。弁才天が瀬織津姫であるなら、この石疑姥命は金山姫であり瀬織津姫となります。

「姥」は「最初の巫女」と言う意味ですから、アメノウズメ命にも繋がると思います。アメノウズメの伝承は弁才天とつながる。私はアメノウズメ命も瀬織津姫と考えます。

次に天津麻羅です。これから書く事にピンと来ている方もいると思いますが、「麻羅」ってあのー、えーと「男根」の事です。「男根」の神様と言うとカシマ様。そして道祖神です。私は天津麻羅は男の道祖神と考えます。そうなると石疑姥命は女の道祖神となる。

更にアラハバキ神社に祀られる神は金山彦命・金山姫命。そして塩土老翁・塩土老女の二系統の神々です。アラハバキ神も製鉄の神ですが、今まで述べてきた神々は全部アラハバキ神、そして久那戸大神に繋がると思います。

天目一筒神には更に多くの別名があります。天津赤麻良、天津赤占、天津真浦、天津赤星(明星、アマツミカボシ)、天津彦根(天目一筒神の父)、天御影(天津彦根の妹)、天御蔭(アメリミホト)などです。

以上から鑑みますと天目一筒神は製鉄神だけでなく赤い星神(筒は星の意味です)。マラは男根であり矛。ホトは女陰であり火処である事が判ります。

そして注目は「占、浦」。ウラです。これは表に対しての裏と考えます。つまり裏の政権。否、表は現在、裏は過去。記紀は表となっているが、本当は裏が本来の姿。

つまり天目一筒神は日本の最初の神。日本の地主神だと考えます。

 

続く。

 

 

コメント (2)
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