諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

乱れた呼吸音と地を這う4つ目の正体。

2017年02月06日 09時43分44秒 | 霊体・恐怖

これは浦安市の堀江という町に住んでいた時の話です。

浦安は地下鉄東西線の茅場町の駅前に有った勤め先の株の業界紙に20分で通える。千葉県と言うだけで隣の葛西より段違いに家賃が安い。そして海がある。気に入りました。それで決めました。もっとも浦安駅まで25分以上歩きましたけど。

そのお陰もあり体重が86キロから最大71キロまで落ちた。いい運動にはなっていました。行き帰りのウォーキングも中々いいものです。

浦安には誰も知りあいはいません。何時も一人浦安生活をエンジョイしてました。当時日本最大級の浦安図書館もあり、物価も安い。浦安は本当に私にあっている。

食べ物屋も隣の南行徳にはワカメたっぷりのラーメンが250円、カレー300円の店があったりするものですから、私的には大変暮らしやすかったです。駅前の悟空麺も旨かった。しかも海岸の埋立地だから街は全て平面。自転車で疲れ知らずにどこへでも行けました。あっーまた戻りたい。

さてお話はここからです。当時、私は失業中でした。業界紙を2年で辞めたのです。どうせ潰れるのも確実。私も整理記者はもう十分と思っていたので。

実際、私が辞めてからしばらくして辰巳に豪華な新社屋が完成。それがたった数年程度で会社更生法適用となりました。まっ、こんなもんですよ、私の人生は。

無職の期間は毎日夜更しをしてました。本を読んだりテレビを見たりで。東京はテレビ東京がありましてテレビ番組も新鮮でしたしね。

それに比べ仙台はチャンネルが少ない。ホント、テレビが詰まらない。テレビ東京が見たいわぁー。それも東京に戻りたい理由の一つです。

そして或る夏の日、午前0時を暫く過ぎ1時近くになると、声が聞こえてきました。呼吸音です。複数みたいです。その呼吸音が遠くから近づいて来て私のアパートの前を通って行きます。ハッアハッ、ハア、ハッ、キャオッ、コッ、ハアハアッ、ゴォーーーーーーーーーーーーーーーーっと言う感じで。

毎夜、毎夜、決まった時間に通って行きます。一体何なのだろ。明らかに生物の呼吸音です。苦しげに聞こえます。そしてゴォーーーッと言う音。何だろう。化け物か。

ゴォーーと言う音は蹴って進んでいる音ではなくてズッーと引っ張って続く感じの音がしている。エンジン音やペダルを漕ぐ音はしない。足で地面を蹴って進んでいるのなら、ゴォー、ゴォーと断続音になる筈。そうではなくズッーと音が続いている。不思議。判らない。

私の部屋は一階の角部屋でしたが、私の部屋の真ん前を何時も通って行きます。うーん、気になる。

私は意を決して確認する事にしました。そしてその正体が来るのを外に出て待つ。

時間です。音がして来た。近づいてきました。ハッハハッァ、ハァハァ、キォハ、ヒッ。何か喉を詰まらせた声の様です。そして地を這う位置に4つの光る物が。目の様です。四つの目が白く光って近づいて来ます。ゴァーーと回る車輪の様な音と共に。

見えた。化け物か。それとも・・・・・・・、

その化け物の正体は10代の痩せた少年がスケボーの上に立って、二匹の犬の綱を左右の手にそれぞれ持ち、犬ぞりの様に走っていたのです。

そうだったのか。スケボーかもと思いはしたが、足が動力源でないのは車輪の音で判っていた。まさか犬に引かせていたとは。

少年は犬の縄を機用に操作してカーブを曲がっていきました。うーん、そんな事も出来るのか。凄い。

犬は首が締まり辛そうでした。だから変な呼吸音だったのか。可哀想だ。あれでは犬が気の毒。胴体に付けるリードにしてやればいいのに。でも楽しそう。結構速く走れるし。

深夜の浦安だからこそ出来る遊びですね。危ないし犬が可哀想だから止めて欲しいけど。

最初は得体が知れず恐怖していましたが、幽霊の正体見たり枯れ尾花ってのは大体こんな感じです。怖がって損した。

まっ、私も何度か心霊、もしくは神霊体験をしていますが、大抵の場合はこんな感じです。何でも霊のせいでは無いと言う事です。

済みませんね、怖がらせてしまったら。

 

ではでは。

 

コメント (5)
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