諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

鬼渡神も瀬織津姫も本当はあんころ餅が好きなのかも!?【小豆信仰編】その3

2017年02月24日 10時49分04秒 | 瀬織津姫

続きです。

萩の花が小豆の形をしているから「お萩」。つまり「おはぎ」。これって変でしょ。そのまま「小豆」。または「お小豆」でダメなのでしょうか。

私は「萩」は違うと思います。小豆が水神と関係するなら、瀬織津姫と関連するなら「おはぎ」は「剥ぎ」から来ていると考えます。

瀬織津姫をアイヌ語で直訳すると「毛皮を剥いで背負い入る姫」です。「穢れ」は「毛刈」から来ています。つまり「穢れを背負い別の場所に持って行く姫」。「人々の穢れを背負い黄泉の国に向う姫」と取れます。小豆が瀬織津姫と関連があるなら「萩」ではなく「剥ぎ」の筈です。

小豆に秘密がある。そこで小豆の由来を調べました。3つの諸説がありました。

1. 小豆の「ア」は「赤い」。「ズキ」は「溶ける」。小豆は赤い表皮で煮ると直ぐに柔らかくなるから「アズキ」。

2. 「アズ」 は「崩れる」と言う意味。つまり「煮崩れ」となる。

3. 平安時代の「本草和名(ホンゾウワミョウ)」に小豆の事が「阿加阿都岐」と書かれていた。江戸時代に入り「阿豆岐」、「阿加阿豆岐」となった。それが「赤小豆」、「赤粒木(アカツブキ)」となり「アズキ」と呼ばれる様になった。

この3つの諸説の中で注目は3ですね。私、この説を知る前から鬼渡神でピンと来ていました。だからこの記事を書き始めたのです。2月3日の節分の日に。直ぐに行き詰って今、考え考え書いていますけど。

代表的な鬼渡神として、瀬織津姫と並び阿須波神・波比岐神が挙げられます。この二神の名を重ね合わせると「阿波岐原」が浮かぶ。イザナギ命が黄泉の国から逃げ帰り、穢れを祓った場所です。

つまり3の説は「阿波岐原」から来ている。「阿加阿都岐」、「阿豆岐」、「阿加阿豆岐」は「阿波岐原」から来ている。「アズキ=阿波岐(アハギ・アワギ)」と思うのです。

そう考えると小豆で出来ている「おはぎ」も「お萩」では無く、「阿波岐(アハギ)」だと思います。こっちの方が断然しっくり来ます。

そして妖怪「小豆洗い」。イザナギ命が穢れを祓った「阿波岐原」。 この点も似ているでしょ、発音が。

イザナギの命は顔を洗って目から天照大神、月読命。鼻からスサノオ命が産まれた。つまり妖怪「小豆洗い」はイザナギ命である・・・・・っとは言いませんが、イザナギ尊は河濯神である事は確かですね。

私は三貴子より先にイザナギ命から産まれた神々、特に伊豆能売が河濯される神のイメージに一番近いと思います。何故なら伊豆能売はイザナギ命も恐れた黄泉醜女と考えていますので。この話は又の機会にしたいと思います。

最後に小豆信仰に付いて語ります。

小豆はスサノオ命に殺された大月姫(オオゲツヒメ)、もしくは月読命に殺された保食神のホトと言いますか、下半身から生まれています。殺した事を天照大神は激怒したが、五穀豊穣として誕生した小豆を含めた穀物に対しては喜んだとなっています。

小豆は中国原産となっていますが、日本にも原種が存在しています。縄文時代からあります。現在も赤飯とか、吉凶の行事に食されます。

この小豆に関わる神様を探したのですが、先ず製鉄の神で小豆の伝説があります。

熊本は山鹿市に鎮座する薄野神社、別名・一目神社にその伝説が伝わっています。祭神はその名の通り一つ目の製鉄の神・天目一箇神。この天目一箇神と小豆がどう関わるのか。

 

続く。

 

コメント (4)
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