続きです。
それから月日は過ぎ、伯父の娘、つまり私の従妹が結婚する事に。相手は地元宮城県に本社を構える全国的に有名な電機メーカー勤務。
何でも東北大学から広島大学大学院を卒業したエリート技師との事です。
私、この話を聞いて、伯父がまた動いた。禍を連れて来たのではないかと危惧しました。
実は私の妹の夫は、伯父が下請けをしていた日産に勤めています。東北大学大学院卒の技師です。
従妹は見合い結婚と聞いていますが、伯父が私の家をライバル視して結婚相手を決めたのではないか。もしそうならまた山っ気を出した。それが禍に繫がるのがまだ分からないのか。豊田商事で懲りていなかったのか。嫌な予感がしました。
従妹の結婚相手の家庭関係は夫とその弟、舅の3人です。農家だったようです。姑は既に他界しています。工場に勤務しているので、県内の郡部の町で暮しています。
結婚から数年後、舅が他界。2000万円の生命保険が下りた。それを夫とその弟が1000万円づつ分けた。
それから2年後、その弟は1000万円の保険金を使い切って自殺します。
私はやはりそう来るか。これは大変な事になったと感じました。
伯父は一時期ノイローゼになった。つまり私の母方の家系は鬱病の家系です。私もそうです。
そして伯父の嫁、私の義理の伯母の兄も自殺している。鬱病と自殺の血筋が従妹に流れている。
そして従妹の夫も自殺の家系。自殺は伝染する。大変な事になった。従妹が心配になりました。
その後、従妹は娘を出産。
何だ、幸せそうじゃないか。私の取り越し苦労だったのか。安心した。心配性の自分に呆れていました。
ところが数年後、従妹が交通事故で亡くなったと伯父から吐き捨てる様に告げられます。詳しい事故の内容は語りません。聞けません。私はショックを受けました。「やっぱりそうなるのか」と。
暫くして母方の親戚から従妹は交通事故では無く、自殺だったと聞きました。
やはりそうだろうな。そうなるだろ。私は落胆しました。
「結婚すべきではない」とは最初から思っていましたが、そんな事は言えない。どうしようもない。
禍を持っている者は必ず禍を撒き散らす。負を受けやすい者を不幸にする。
それを本人が自覚しなければ禍は避けられない。これはどうしようもない。どうにも出来ない。
そう実感しました。
続く。