諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

高良玉垂命はその名の通り神功皇后だと思うのだが・・・・・。その4

2021年06月20日 17時41分03秒 | 神道
そろそろシドロモドロになってきましたが続きます。

高麗神社に配神として祀られている神々で、興味深いのは猿田彦尊です。

猿田彦尊は日本の地主神。国津神。それが何で朝鮮系の神社に祀られているのか。

猿田彦尊と言えば塩竃神社です。塩竃神社では主祭神の塩土老翁は猿田彦尊、若しくはその子孫の太田命との伝承がありますので。

でも、武内宿禰と同神とする説もある。否、住吉大神であるとの説まであるのです。

猿田彦尊、塩土老翁、住吉大神、そして武内宿禰。全て導きの神。先導の神であります。そして全員、海と関りがある。役割は全て同じ。全員、翁の姿をしている。大変似ています。

そして応神天皇の父親は住吉大神。或いは武内宿禰との説もある。事実、仲哀天皇は住吉大神の祟りで呪い殺されだ。

自分の夫を呪い殺した神なのに神功皇后に憑依する。夫を呪い殺した住吉大神に従って三韓征伐を行う。

武内宿禰にしても自分の主君を呪い殺した神を信仰するのには不信感を感じる。応神天皇に父親がいるとしたら住吉大神、武内宿禰の二神以外は考えられません。

だとしたらどちらかが高良玉垂命なのか。

八幡神社には住吉大神、武内宿禰を祀っているケースも多いです。それなら何故にそれぞれの名で祀らないのか。何故、高良玉垂神として祀っているのか。応神天皇の父親として祀っているのか。

これはもしかしたら大歳神の様に二神一体の神なのではないか。

私の友人の神社の境内社には徳歳神社が鎮座しています。勿論、大歳神が祀られています。

しかし、大歳神を祀る神社での伝承で歳神を男神。徳歳神を女神としているケースがあります。そうなると徳歳神は大歳神の妻神である天知迦流美豆姫と考えられる。

天知迦流美豆姫として祀られてている神社は、私の知る所では全国に一社しかありません。友人の神社でも天知迦流美豆姫としては祀られていない。何故か。

それは朝廷が天知迦流美豆姫への信仰を警戒しているからだと思います。大歳神は天照大神の前霊と言われている。本来の天照大神は天知迦流美豆姫だと言うのがバレると不味いのか。まっ、色々考えられますね。

話を高良玉垂命に戻します。

それでは高良玉垂神が二神一体の神だとしたら母神は神功皇后、父神は武内宿禰、若しくは住吉大神になるのか。

神功皇后と武内宿禰。どちらも応神天皇を養育した。この二神なら夫婦神として高良玉垂命を名乗るに相応しい。憑依した住吉大神も十分考えられる。

それを暗に知らしめる為に高良玉垂神を登場させたのか。

その可能性はあります。

でも応神天皇は神の名が付く天皇の中の天皇。神であるならば産まれる前から神でなければならない。人の父親から神は産まれる訳にはいかない。

仲哀天皇が父親であってはならないし、「住吉大神=武内宿禰」なら問題は無いが、人間・武内宿禰が父親であってもならない。神の名が付く上で住吉大神とは別の神格とも考えられる。

つまり問題発言になってしまいますが聖婚も考えられます。

聖婚は近親婚。つまり神功皇后とその子である応神天皇が夫婦である。その姿を高良玉垂命の名で現したのではないか。

古来、日本の神々は近親婚です。天皇も割と近代まで近親婚でした。

応神天皇も神功皇后もその名に神の字が入っている。歴代天皇家で神の名を語るのは神武天皇、祟神天皇、応神天皇、そして神功皇后しか存在しない。

それだけ応神天皇と神功皇后は特別な存在。それを示す為に夫婦として高良玉垂命の名でこの二神を祀った。

その可能性も十分考えられると思います。一つの説として。


続く。









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