諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

新聞販売店ほど辛くてバカバカしい商売は無い。その7

2022年06月18日 00時56分09秒 | 出版・テレビ・CM・ドラマ・映画
続きます。

廃業届は一応慰留されました。そりゃそうです。担当員の実績に反映されますから。

長年、本社の意向に従順に従ってきた。まだまだやれるの急に廃業届を提出した。担当員も驚いたでしょう。

担当員は中々了承しなかったが、両親の決意は固かった。私も後を継がない。儲からなくなってきた。頑張っても店は狭められる。馬鹿馬鹿しい。この辺が辞め時。正しい判断だったと思います。

担当員は仕方なく渋々廃業を認めた。だが、とんでもない要求を言い出した。

私の店は県内の販売店の中でも成功者の部類に入る。財産として不動産をそれなりに残した。本社もそれを把握している。

それで担当者は言った。「新聞販売業で不動産を残したのだから、その不動産を売って新聞を増やして本社に恩を返して辞めなさいよ」と。

30年以上前の話だが、本社の社員は30歳で年収1200万円に到達する。とんでもない高給取りである。

その給与の何分の1かは押し紙と言う架空の売上で成立している。要らない新聞を販売店に押し付けて得られているのだ。

それなのに不動産を売って新聞を増やして恩を返せだと。どの口が言えるのだ。この反日詐欺新聞社の木っ端社員が。

私がそう言われたらどうするか。

会長は担当員を半殺しにしても辞めさせられたが、犯罪には問われなかった。辞めたいのはこっちだ。私も担当員に飛び掛かって半殺しにしてやろうか。

ってな事は思わないが、「担当員さんも退職時に退職金を辞退し、今まで貰った給料を本社に返しますか?」とは言うだろうな。

担当員は続けて「辞めるのなら最後に一花咲かせて辞めましょうよ」とまで言った。

私の母親は「花が咲いたら、またそれを刈り取りたくなりますので、花を咲かせずに辞めます」と言い返した。担当員は返答出来なかったそうだ。

仮に私が店を継いでいたらどうなったか。そりゃ大失敗して大損となります。

事実、私の家の店を引き継いだ方は東京の方でしたが、「前の経営者は大成功して辞めた店だよ」と本社に言われたみたいです。

ホクホク顔で私の親から仕事を引き継いたが、たった2年で廃業です。準備金1500万円を全て投入して。

騙されたと私の親を恨んでいたそうです。そんなの筋違いですよ。恨むなら本社と見当違いしていた自分を恨むべきです。

多分、夕刊が無いから仕事が楽だと思っていたのでしょうが、チラシ代が東京の3分の1以下なのですから、東京の新聞販売店みたいに自分は働かず、店を管理しているだけで儲けなんか出る訳無い。商売を甘く見るな。

更には私同様、新聞屋の息子で親から店を引き継いだ販売店主が、本社からクビを言い渡されて廃業。その後自殺しています。

彼の家は元々地主です。そして彼は目が悪く運転免許も持っていなかった。自分では配達も出来ない。だから金が掛かる経営をしていた。

それなら辞めれば良いだろうと思うが、経営者と言う肩書を失うのが惜しかったのだと思う。無理して続けていた。親の金を次ぎ込んで。

しかし、それも限界になった。目が悪いのに新聞販売店経営は無理だ。

彼は50歳を過ぎている。それなのに若い担当員に頭を小突かれたりしていたそうだ。それに耐えていたが新聞を増やす資金が枯渇した。金の切れ目が縁の切れ目。本社に廃業を突き付けられた。

長年、親が新聞販売業で稼いだ金を仕事に投入して全て失くした。そして自殺。

私も店を継いでいたら彼みたいになった可能性がある。本当に気の毒。私は新聞屋なんて継がなくて本当に良かった。


続く。



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