諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

新聞販売店ほど辛くてバカバカしい商売は無い。その3

2022年06月09日 09時03分30秒 | 出版・テレビ・CM・ドラマ・映画
続きです。

実は私、証券会社を1年で辞めた後、3年ほど家業を手伝っておりました。家業を継ぐかどうか考える為に。

私には向いていなかった。従業員には真面な奴は少ない。刑務所帰りもいた。そんな奴でも雇うしかない。それ程人手不足だったのだ。

そりゃそうだ。月に1日しか休刊日が無いのだから。それでも地方紙はもっと少ない。だから休刊日でも「新聞が届いていない」と苦情の電話が掛かってくる。

私、携帯電話を持ったのは3年半前からですが、ハッキリ言って電話恐怖症です。苦情とか新聞を止めたいとかの電話しかかかって来ないので。

「電話=負」。そう頭にインプットしている。電話が鳴るとイライラする。嫌ぁーな感じがする。携帯電話なんてとんでもない話でした。

私、鬱病ですが、この携帯電話を持つようになってから酷くなってます。これも新聞販売業時代の負の遺産だと思っています。

人手不足は深刻でした。うちでは家賃も全額補助しています。配達員用の寮もタダで住まわしていた。それでも集まらず求人広告ばかり出していた。違反ですが電柱にも求人のポスターを手書きで書いて張りまくっていた。それでも集まらなかった。

初任給は26万円。家賃全額補助。しかも拡張料金も当然別途に出していた。安くはない。私の証券会社での初任給は144000円だったし。

でもね、それでも安いと言われるのですよ。どこの販売店でも従業員不足で新聞拡張員に時給6000円で代配(新聞配達を代わりに頼む事)させていたのですから。

拡張員に3時間配達さて1万8000円。1か月で54万円。東京では更に人手不足で時給1万1000円出す店もある。そう言うのを知っているから従業員も直ぐに辞める。

夏に無理して6人の従業員を雇っても冬になると2人しか残らない。冬のボーナスを出した次の日に辞めていく。だから煽てながら使っていた。

従業員に「俺が居なかったらこんな店、直ぐ潰れるわ」と言われた事もある。私なんか従業員に包丁で刺されそうになった事もある。それでも辞めさせられない。辞めさせたら新聞を配達する者がいなくなる。それだけは避けなければならない。

私の父の兄も新聞販売業だったが、息子が事故死した日も新聞配達をしていた。こんな地獄があるか。

新聞販売店とパチンコ屋の従業員なら誰でも何時でも採用される。真面な仕事に就けないから新聞販売店で働いているのだ。真面な奴なんて本当に少ない。

私が人間嫌いになるのも無理はない。父親が私にストレスをぶつけるのも無理は無い。

それが新聞販売店と言う仕事ですよ。


続く。

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