続きます。
鬼渡神である阿須波神・波比壱岐神はアラハバキ神である。その親は大歳神と天知迦流美豆姫です。
私は日本の根本の地主神は大歳神・天知迦流美豆姫だと考えています。何せあの世とこの世の境界線の神である鬼渡神の祖神なのですから。
でも、ここ誤解して欲しくは無いのですが、祖神が全て正しい訳では無いです。
天皇家や朝廷側は国津神を怨霊や妖怪にに落として蔑んだり、調伏する考えが有る。「武神・仏教・乱暴者(素戔嗚尊)」で抑え込んでいるのです。日本国を国津神から奪った後ろめたさがあるので。
大歳神の父親は素戔嗚尊ですが、これは大歳神を抑え込むためでっち上げたと思われます。
瀬織津姫も素戔嗚尊と父娘との話が伝わっており、事実、一緒祀られている神社が多いですが同じ理由でしょう。
国津神であり怨霊に落とされた瀬織津姫を素戔嗚尊によって調伏しているのです。
天皇家も朝廷も恐れているのですよ、大歳神と天知迦流美豆姫を。
何故ならこの夫婦神を天照大神として蘇らせ、自分達の祖神とした。その後ろめたさがあるからです。
これは何れ詳しく書こうと思っていますが、持統天皇から明治天皇までの約1000年間、天皇家は一度も伊勢神宮に参拝に入ってません。祖神である天照大神を避けているからです。
つまり日本の根本たる国津神を天津神に変え、天照大神として自らの手で生まれ返させた事に恐怖を覚えているのです。
伊勢では「お伊勢参りは朝熊を駆けよ、朝熊を駆けねば方参り」と言われています。これは何を指しているのか。
朝熊岳には金剛證寺が建立されています。そして昭和30年代に朝熊山で教塚群が発見されている。
今の意味合いでは「こっちの金剛證寺も素晴らしいから参拝しろ」的に考えられていますが、私は間違っていると思います。
第一、神道の伊勢神宮に参拝した後、仏教の金剛證寺や教塚群にも参拝に行けって、伊勢神宮に対し不敬でしょ。神道と仏教は全然違う。敵対している部分もあるのですから。
本来、朝熊山には大歳神を祀る朝熊神社が建立されていました。それが何時の時代にか焼失した。
だったら通常は新しい朝熊神社をその地で再興するのが普通ですが、何故か仏教の金剛證寺が建立された。お経を地中に埋めた経塚群まである。何でこんなことをするのか。
金剛と言えば一番固い金属の意味です。ダイヤモンドともされている。そして仏教の守護神たる金剛力士の存在。
私、大歳神を祀る朝熊神社の焼失は天皇家と朝廷による放火を疑っています。
伊勢の地に天照大神を迎える上で、大歳神を祀る朝熊神社は大変邪魔なのです。大歳神は天照大神前霊と呼ばれていますから。
天照大神の本来の姿が大歳神だと民衆にバレたら大変不味い。
そして天照大神は女神として伝えている。そうなると天知迦流美豆姫の存在を知られたくない。
だから朝熊神社を焼失させた。そして徹底的に調伏し封印する為に金剛證寺を建立した。固い金属である金剛の名を持つ金剛證寺と金剛力士で、大歳神を踏みつけ封印している。
それだけでも足りない。だからお経を埋めた経塚をこれでもかと建立し、仏教のお経で大歳神を徹底的に地中に閉じ込めた。
天皇家と朝廷側は日本の本来の地主神である大歳神に対し、とんでもない不敬を働いた。その祟りが怖い。
だから約1000年もの間、天皇家は伊勢神宮に参拝に行けなかったのだと推測します。
特に天知迦流美豆姫を警戒した。天照大神の正体がバレてしまう。自分達天皇家と朝廷の神に対する不敬行為が知られてしまう。
それを恐れて天知迦流美豆姫の存在は消された。天知迦流美豆姫を祀る神社が殆ど存在しないのもその為だと思います。
続く。