上記のタイトルですが、「アンタもだろ」と言われたら半分は肯定します。
私は上から目線で威圧的に接したことはありませんが、嘘を書いたと言われれば「そうだ」と答えます。
どういう事かというと、取材もしていないのに「関係者の発言によると」と、あたかも取材して聞いた話の様に記事にしていました。それは認めます。
実際、取材したらアポを取るのも大変ですし、限られた時間で取材する時間もないし、取材対象がこちらが意図する事を語ってくれるとは限らない。
例えば731部隊の生き残りに取材したことがあるのですが、米軍は731部隊の資料を欲していた。その資料のおかげで731部隊だけでなく、多くの戦争犯罪者の罪は減刑された。軍部人員の命を救った。軍本部から大変感謝されていた。
この事実、書けますか。
731部隊は非道な人体実験を繰り返しています。残酷の一言です。しかし、取材対象はヒーロー然としている。731部隊に誇りを持っている。
私的には[戦争時にこんな非道な事をしていた」と書きたかったのに、取材対象は反省どころかエリート気取りだ。
彼の取材の元、「731部隊のおかげで、多くの日本人の命が救われた。良かった、良かった」って書けないでしょ。
仕方がないので、この取材は没にして、自分で取材したかのようにでっち上げてしまいました。これは今でも仕方なかったと思っています。
さて、これからが本題です。実際にあった事件ですし、被害者は私です。詳しく書くと私の存在が特定されてしまいますので、今回の話は大分暈して書きます。その点、宜しくです。
さてさて、もう十数年前の話です。店舗で商売をしていた時、窃盗事件に遭遇しました。そしてこの事件の犯人、かなり特殊な捕まり方をしました。被害者の私が憐れむほど。そして次の日の展開が読めるほどです。
此の程度の話、大した事件ではありませんが、何せ特殊な捕まり方をしたのです。全国的なニュースとなりました。新聞やニュースで私の店が出てしまいました。
もうね、全国のワイドショーでも取り上げられるし、バンキシャだったと思いますが、私に「再現ドラマに出てくれ」とのオファーもありました。6社くらい取材の依頼が来ました。
実は私、その犯人を追っかけたのです。しかし、太っている上にサンダル履き。結構な盗品を持って逃げている犯人を捕まえる事は出来なかった。間抜けなピエロを演じていたのです。
続く。