諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

東日本大震災から12年。地震と津波を神道で考えてみた。その4

2023年03月15日 14時33分44秒 | 東日本大震災
続きです。

志波彦神が阿須波神である理由はもう一つあります。

鬼渡神社は福島県、特に会津地方に集中しますが、阿須波神とペアで祀られている神が存在します。波比岐神です。

塩竃神社に隣接する志波彦神が阿須波神であるなら、波比岐神も一緒に祀られているのではないか。

志波彦神社には波比岐神は祀られていませんが、波比岐神と同神と思われる神が存在します。荒脛巾神です。

実は塩竃神社境外末社として多賀城に荒脛巾神社が存在しています。

祭神は塩竃神社同様、塩土老翁ですが、もう一人神が祀られています。塩土老女です。その名から塩土老翁と塩土老女は夫婦の神で間違いないでしょう。

塩竃神社境外末社なので塩竃神社が管理している筈ですが、何故、荒脛巾神社に塩土老翁・塩土老女が祀られているのかは不明ですが、これも伊達綱村の研究チームがそのように考えて祀ったと思えます。

勿論、私は半分は間違っていると思いますが。

荒脛巾神社なのです。祀られているのは荒脛巾神の筈です。だったら、塩土老翁・塩土老女の夫婦神が荒脛巾神であるのか。

鬼渡神で考えれば荒脛巾神は阿須波神・波比岐神であると断言出来ます。

福井県の一之宮である足羽神社には坐摩五座神である阿須波神、波比岐神。そして御井神である生井神、福井神、そして綱長井神を祀っていますが、足羽神社の「足羽」は「阿須波神」を示しているのは間違いない筈です。

阿須波神は旅立ちの神。そして荒脛巾神もその名から旅立ちの神であります。脛巾とは旅や作業の為に、紐で結んで歩きやすくするアイテムです。

そして荒脛巾神社には多くの草鞋が奉納されています。草鞋もまた旅立ちのアイテム。その点から荒脛巾神は阿須波神と同神。少なくても同質の神なのは間違いないでしょう。

そして波比岐神(ハヒキカミ)と荒脛巾神(ハラハバキカミ)。発音が似ているでしょ。

伊勢神宮に波比岐神と同神とされる屋乃波比岐神が内宮の門番的に祀られています。神庭守護の神とされています。つまり伊勢神宮全体を守護する神です。

それなのに屋乃波比岐神を祀る社には立ち入り禁止です。理由は不明。伊勢神宮側も語っていません。

何故、人の立ち入りを禁じているのか。それは伊勢神宮全体を守護しているのですから門番の神と言える。悪意のある不敬者には祟りを及ぼす。それだけ恐れられている神だからだと思えます。


続く。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東日本大震災から12年。地震... | トップ | 東日本大震災から12年。地震... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

東日本大震災」カテゴリの最新記事