平成31年1月21日 8:30~
日本原演習場対策委員会(臨時)を開会しました。
11月14日に起こった、81mm迫撃砲の事件の調査結果の報告及び再発防止策を聴取した後、対策委員会として実弾射撃演習の再開を承認する。
2月7日から再開(2月7日~9日 、12日~15日)
日本原での迫撃砲訓練再開を承認(さんデジ)
津山と奈義の演習場対策委員会
81ミリ迫撃砲の実弾射撃訓練を再開することを承認した津山市の日本原演習場対策委員会
昨年11月、陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)で81ミリ迫撃砲を誤射し、車などを破損する被害を出した事故を受け、陸自日本原演習場(津山市、岡山県奈義町)で中止していた81ミリ迫撃砲の実弾射撃訓練について、津山市と奈義町の演習場対策委員会は21日、臨時会を両市町でそれぞれ開き、ともに訓練再開を承認した。
次回訓練は2月7~15日の数日間を予定している。
津山市の委員会(14人)は市勝北支所(同市新野東)であり、日本原駐屯地側は、射撃実施部隊(4人)の分隊長が照準器に誤った方角の数値を入力するよう指示した上、射場指揮官らが安全点検を怠ったことなどが事故原因と報告。
迫撃砲の周囲に線を引いて射撃範囲や方角を限定することや、正しい点検位置で実施するといった再発防止策を掲げた。
委員からは「2カ月で再開するのは、事故を軽く考えていないか」「日本原演習場は民家が近いだけに事故がないように」との意見が出されたが、訓練再開を了承した。
同駐屯地によると、日本原演習場では81ミリ迫撃砲弾を使った訓練を2008年度から年に10~15日間実施している。
訓練は全国の他の演習場でも順次始まる見通し。
経過(山陽新聞)
●陸自砲弾が演習場外に落下、滋賀 40メートル先に車、ガラス割
14日午後1時20分ごろ、滋賀県高島市今津町北生見の国道303号付近に、近くの陸上自衛隊饗庭野演習場から訓練で発射された81ミリ迫撃砲弾が落下した。
約40メートル先の路肩に停車していた乗用車の窓ガラスが割れたが、乗っていた同市の農業の男性(71)にけがはなかった。
県警は砲弾が車に直撃せず、落下によって破損した道路のアスファルト片が車体に当たったとみている。
砲弾は訓練の目標地域から約1キロ離れた場所に落下。陸自は中部方面隊に事故調査委員会を立ち上げ、調査を始めた。
岩屋毅防衛相は、防衛省で記者団の取材に「誠に申し訳ない。再発防止に努めたい」と謝罪した。
●陸自81ミリ迫撃砲、訓練再開 誤射を踏まえ「再発防止を徹底」
陸上自衛隊は11日、昨年11月に滋賀県高島市の陸自饗庭野演習場で起きた誤射を踏まえ、全国で中止していた81ミリ迫撃砲の実射訓練を再開すると明らかにした。
21日の饗庭野が最初で、ほかの部隊も順次始める。
陸自は「再発防止策の徹底が完了した」と説明している。
誤射は昨年11月14日に発生。演習場から発射した81ミリ迫撃砲が隣接する国道付近に落下し、民間の乗用車が破損する被害が出た。
陸自は直後から饗庭野では全ての実射訓練を取りやめ、全国で81ミリ迫撃砲の訓練を中止した。
陸自は昨年12月、分隊長の入力ミスなどが重なり、誤射したとの調査結果をまとめている。
●再発防止の徹底、首長が求める 陸自の実弾訓練の再開に
陸上自衛隊が11日、饗庭野演習場(滋賀県高島市)での誤射により中止していた81ミリ迫撃砲の実弾訓練を1月21日から全国で再開すると明らかにしたのを受け、地元首長からは再発防止を徹底して臨むよう求める声が相次いだ。
高島市の福井正明市長は「今後も安全管理に万全の措置が講じられることが絶対条件」とコメント。
昨年12月末、事故調査委員会が原因究明や再発防止策をまとめた報告書を踏まえ、訓練再開を容認していた。
滋賀県の三日月大造知事も「地元住民の安全と暮らしに支障を来さないよう最大限配慮してほしい。
二度と同様の事故が発生しないよう求めていく」とのコメントを出した。