岡山県の農業産出額1505億円
17年まとめ、ブドウ好調
中国四国農政局(岡山市北区下石井)は、2017年の農業産出額(農畜産物の販売額)をまとめた。岡山県は前年比4・1%増の1505億円で、中四国では4年連続の首位。全国3位の産出額を誇るブドウが好調だった。管内9県の総額は、天候不順で野菜が高騰した前年の反動で、1・3%減の9120億円となった。
岡 山
産出額の全国順位は23位で前年と同じ。ブドウは豊作だったことに加え、主力品種シャインマスカットの全国的ブームなどで単価も上昇し、前年比25・3%増の198億円だった。栽培面積が中四国最大のコメは、米価の上昇を受けて6・9%増の370億円。全国順位は一つ上がって18位になった。
畜産は、全国5位の鶏卵、同11位の生乳ともに微増。肉用牛はわずかに減り、全体では前年とほぼ同額の557億円だった。
広 島
産出額は前年比0・1%減の1237億円とほぼ横ばいで、全国順位も27位と変わらなかった。
節約志向の高まりなどから牛肉より安価な豚肉の消費量が伸びているのを受け、豚が13・6%増の92億円。一方、全国4位の鶏卵が259億円と1・5%減ったため、畜産全体では前年とほぼ同じ510億円にとどまった。ミカンが豊作だった果実は172億円と、3・6%増加した。
香 川
産出額は前年比7・0%減の835億円で、全国順位は36位だった。
前年高騰した反動で14・8%の大幅減となったブロッコリー(46億円)を筆頭に、主要品目が軒並み下がった。産出額で県内トップの鶏卵は、生産量の減少で151億円と3・8%のマイナス。作況指数が「やや不良」だったコメも3・9%減の122億円と振るわなかった。