令和元年9月21日 iJAMP
障害者、子育て世代にも優しい道路に=自治体向け指針策定―国交省
国土交通省は、高齢者や障害者、ベビーカー利用者ら「要配慮者」が通行しやすい道路整備を自治体に進めてもらうため、それぞれの当事者の要望を反映させたバリアフリー化の指針を策定する方針を固めた。
今年度中に要配慮者の要望に関する調査に着手する。自治体のバリアフリー化の状況を公表する現行の方法も見直し、整備水準に順位を付けることも検討する。
国交省は、駅や空港と公共施設などを結び、多くの高齢者や障害者が利用する道路を「特定道路」に指定。
今年3月時点の特定道路約1700キロのバリアフリー化の状況を見ると、視覚障害者誘導用ブロックの設置や歩道の拡幅などの対策はおおむね完了している。
これ以外の道路でも、車いすやベビーカーが通りやすいよう、段差を一部解消するなど自治体が独自に工夫している例もあるという。
ただ、視覚障害者からは歩道と車道の境界を認識できるよう段差を確保してほしいとの意見が出ているほか、ベビーカーの利用者からは段差を越えるのが大変だとの声もあり、多様な要望に応えられる道路環境の整備が課題となっている。
このため国交省は今年度、高齢者や障害者、子育て世代などの誰もが使いやすい道路造りを目指し、要配慮者からの要望の調査に着手する。
結果を基に2020年度にも道路構造に工夫を施すための指針をまとめ、自治体に示したい考えだ。
指針の策定に併せ、自治体別のバリアフリーに関する整備率の公表方法も見直す。高齢者、障害者、子育て世代など利用者ごとの要望に合わせて公表する項目を細分化。
自治体ごとの整備状況を比較しやすいよう、順位を付けてホームページなどで公表する方向で検討を進める。
障害者、子育て世代にも優しい道路に=自治体向け指針策定―国交省
国土交通省は、高齢者や障害者、ベビーカー利用者ら「要配慮者」が通行しやすい道路整備を自治体に進めてもらうため、それぞれの当事者の要望を反映させたバリアフリー化の指針を策定する方針を固めた。
今年度中に要配慮者の要望に関する調査に着手する。自治体のバリアフリー化の状況を公表する現行の方法も見直し、整備水準に順位を付けることも検討する。
国交省は、駅や空港と公共施設などを結び、多くの高齢者や障害者が利用する道路を「特定道路」に指定。
今年3月時点の特定道路約1700キロのバリアフリー化の状況を見ると、視覚障害者誘導用ブロックの設置や歩道の拡幅などの対策はおおむね完了している。
これ以外の道路でも、車いすやベビーカーが通りやすいよう、段差を一部解消するなど自治体が独自に工夫している例もあるという。
ただ、視覚障害者からは歩道と車道の境界を認識できるよう段差を確保してほしいとの意見が出ているほか、ベビーカーの利用者からは段差を越えるのが大変だとの声もあり、多様な要望に応えられる道路環境の整備が課題となっている。
このため国交省は今年度、高齢者や障害者、子育て世代などの誰もが使いやすい道路造りを目指し、要配慮者からの要望の調査に着手する。
結果を基に2020年度にも道路構造に工夫を施すための指針をまとめ、自治体に示したい考えだ。
指針の策定に併せ、自治体別のバリアフリーに関する整備率の公表方法も見直す。高齢者、障害者、子育て世代など利用者ごとの要望に合わせて公表する項目を細分化。
自治体ごとの整備状況を比較しやすいよう、順位を付けてホームページなどで公表する方向で検討を進める。