令和2年12月23日
岡山のコロナ感染状況を一目で 専門家有志が分析データ公表
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、岡山県内の医療関係の専門家有志が岡山の最新の感染状況と医療提供体制について、分析してまとめたデータの公表を始めた。
陽性者数や入院患者の割合といった数値を踏まえ、注意喚起のコメントを掲載。毎週1回のペースで更新する予定で、県民に役立つ情報の発信に努める。
岡山大大学院の頼藤貴志教授ら、疫学や感染症を専門とする6人による取り組み。
岡山県専門家有志:(順不同)
頼藤貴志(岡山大学大学院医⻭薬学総合研究科 疫学・衛生学分野)
萩谷英大(岡山大学病院 総合内科・総合診療科)
上山伸也(倉敷中央病院 感染症科)
藤田浩二(津山中央病院 総合内科・感染症内科)
市村康典(国立国際医療研究センター 国際医療協力局)
吉岡大介(川崎医科大学 呼吸器内科・川崎医科大学附属病院 感染管理室)
岡山県がホームページ(HP)で公開しているデータを活用。
「新規陽性者数」
「圏域別新規陽性者数」
「確保病床における入院割合」
など、感染状況と医療提供体制に関する計六つのモニタリング項目を設定し、それぞれ直近と1週間前の数値を並べた上で、その増減を矢印で示した。
さらに、感染状況と医療提供体制について、独自に設けた1~5段階の警戒レベルとともに、分析コメントを掲載。
感染が急拡大した今月16日時点の警戒レベルはともに「4」で、感染状況は「レベル5に肉薄しており、
感染の機会を減らすことが可及的速やかに必要」、医療提供体制は「県民全体で強い危機意識を持つ必要がある」と記している。
分析データは頼藤教授が所属する岡山大大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野のHPで公開している。
頼藤教授は「感染状況をより正確に把握し、自身の行動の参考にしてほしい」と呼び掛けている。
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野