令和3年7月5日
消防庁検討会
消防団、操法大会の見直しを
負担減で団員減少に歯止め
総務省消防庁の「消防団員の処遇等に関する検討会」は最終報告案を取りまとめた。
中間報告で定めた団員の出動報酬の基準に加え、消防器具の扱い方を競う各地の操法大会や訓練の見直しなどを新たに盛り込んだ。
7月中に各自治体に報告を踏まえた通知を出し、改善に取り組んでもらう考え。
消防庁によると、全国の消防団員数は2020年4月1日時点で81万8478人。
18年度から2年連続で1万人以上減少しており、特に20代の若年層の確保が課題となっている。
必要以上に競い合う操法大会や、大会に向けた厳しい訓練を各自治体や消防団に見直してもらい、過剰な負担を無くすことで入団につなげる。
報告案では操法大会について、「消防技術の向上という本来の目的に沿うべきだ」と指摘。
実際に起き得る災害に合わせた内容にするほか、過度な競い合いを抑止するため、順位を付けない発表形式にするなど検討を求めた。
大会への出場も地域の隊で持ち回りにして、負担を軽減するよう訴えた。
操法の訓練に関しては、大会を意識し過ぎたものは見直し、参加を強いることなく団員個人の意思を尊重すべきだとした。
地域の実情に応じて、風水害や地震、豪雪など火災以外の訓練にも取り組むよう検討を促した。
消防団運営の見直しも要望した。
消防団には指揮命令系統があるため過度な上下関係が生まれやすく、地域行事や懇親会への参加を強く求めたり、
パワーハラスメントが生じたりするケースがあると指摘。
団を管理する市町村がこれまで以上に運営に関わり、意識変革を促すべきだとした。
第61回津山市消防操法訓練大会が行われる(R3.4.11)

消防庁検討会
消防団、操法大会の見直しを
負担減で団員減少に歯止め
総務省消防庁の「消防団員の処遇等に関する検討会」は最終報告案を取りまとめた。
中間報告で定めた団員の出動報酬の基準に加え、消防器具の扱い方を競う各地の操法大会や訓練の見直しなどを新たに盛り込んだ。
7月中に各自治体に報告を踏まえた通知を出し、改善に取り組んでもらう考え。
消防庁によると、全国の消防団員数は2020年4月1日時点で81万8478人。
18年度から2年連続で1万人以上減少しており、特に20代の若年層の確保が課題となっている。
必要以上に競い合う操法大会や、大会に向けた厳しい訓練を各自治体や消防団に見直してもらい、過剰な負担を無くすことで入団につなげる。
報告案では操法大会について、「消防技術の向上という本来の目的に沿うべきだ」と指摘。
実際に起き得る災害に合わせた内容にするほか、過度な競い合いを抑止するため、順位を付けない発表形式にするなど検討を求めた。
大会への出場も地域の隊で持ち回りにして、負担を軽減するよう訴えた。
操法の訓練に関しては、大会を意識し過ぎたものは見直し、参加を強いることなく団員個人の意思を尊重すべきだとした。
地域の実情に応じて、風水害や地震、豪雪など火災以外の訓練にも取り組むよう検討を促した。
消防団運営の見直しも要望した。
消防団には指揮命令系統があるため過度な上下関係が生まれやすく、地域行事や懇親会への参加を強く求めたり、
パワーハラスメントが生じたりするケースがあると指摘。
団を管理する市町村がこれまで以上に運営に関わり、意識変革を促すべきだとした。
第61回津山市消防操法訓練大会が行われる(R3.4.11)
