米海兵隊が日本原駐屯地撤収
14日間の初の単独訓練終える
陸上自衛隊日本原演習場(岡山県奈義町、津山市)で初の単独訓練を行っていた米海兵隊が20日朝、14日間の訓練を終えて所属する岩国基地(山口県岩国市)に向けて出発した。
7日から射撃など3種類の訓練を実施。期間中、市民団体による反対運動はあったが、トラブルなどはなかった。
仲介役の中国四国防衛局(広島市)によると、隊員を乗せた車両約30台が20日午前7時半ごろから順次、宿営地としていた隣接する日本原駐屯地(同町滝本)を撤収した。

訓練を実施したのは米海兵隊後方支援部隊で、9~12日にマシンガンを用いた射撃訓練、14~17日にヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の敷設訓練と飲料水などを作る浄水訓練に当たった。
同防衛局によると、米海兵隊の単独訓練は、中四国地方では陸上自衛隊原村演習場(東広島市)に続き2カ所目。
これまで屋外射撃訓練をしていた東富士演習場(静岡県御殿場市など)が岩国から遠く、日本原を希望していた。
米海兵隊は今後も年1回、14日以内で単独訓練を計画しており、津山市と奈義町は演習場の使用に関する打診があった場合、住民代表らでつくる演習場対策委員会に諮って承認を得た上で使用の可否を決めるとしている。
米海兵隊訓練の様子を視察しました。(平成30年10月15日)