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以前にも、書きましたが・・・
アルツハイマー型認知症の当事者の方の心の葛藤・・・
私達には計り知れないものがあるとは聞いておりましたが、
今朝の新聞で初めて、当事者の方の声を読ませて頂き
ご本人が仰ってらっしゃいますように、
今までの私の認知症に関する理解は間違っていたように思いました。
現在、私の周りでは、郷里の老母がそれなりに認知症が入ってきているようなんです。
時たま、怒りだすようなことも聞いています・・・
老母も、やはりイライラがつのっているのでしょう・・・
かといって、現状では電話をすることも出来ない状況ですし見守るしかないのですが、
今後の人生において、肝に銘じて置きたいと思います。
今朝は、日本認知症予防学会学術集会での当事者の講演内容を転載してみようと思います。
~以下、10月11日読売新聞朝刊より抜粋~
45歳の時に若年性認知症※と診断された藤田和子さん(54)(鳥取市)が9月25日に神戸市で開かれた日本認知症予防学会学術集会で講演した。当事者本人が声を上げることで認知症に対する理解の輪を広げ、「認知症になっても安心できる社会の実現を」と訴えた。藤田さんは現在、NPO法人・若年性認知症問題に取り組む会「クローバー」の副理事長などとして各地で講演活動を続けている。今回は、学術集会の発表に先立って行われ、多くの医療関係者らが耳を傾けた。(米井吾一)
藤田さんは、看護師だった8年前、仕事の予定を頻繁に忘れるといった症状に不安を覚え、受診した病院でアルツハイマー型認知症と診断を受けたという。
認知症の人 排除しないで
45歳で診断 藤田和子さん
「比較的、早期の発見、診断だったので、周囲からは『認知症の人に見えないね』と言われたが、『認知症に見える人ってどういう人なの』と違和感を覚えた。認知症になるとはどういうことか。推測ではなく、認知症のもの和酢rの例として自宅であったトイレでの出来事を紹介した。
「トイレに入ろうと照明をつけ、ドアノブを握った時に照明に気づいた。『誰か入っているの?』と声をかけると、背後から『誰も入っていないよ。お母さんが電気をつけたんだよ』と娘の
※
若年性認知症 65歳未満で発症する認知症で、厚生
労働省の調査(2009年発表)では、全国で約3
万8000人とみられる。働き盛りの人が仕事を辞めざ
るを得なくなるケースなども多く、厚生労働省は来年度
から、認知症の本人や家族を支援するコーディネーター
を各都道府県に1人ずつ配置する方向で検討している。
体調の悪い日には、ひどく疲れてイライラする。光や音に敏感になり、視野も狭くなる。
「物忘れだけではなく、認知症になれば体調も悪くなる、そんなときに「まだ初期だから」と、健康だった時と同じような対応をされると、抵抗感を覚えてしまう。ただ、そうしたつらさを認知症の本人が表に出せるようにするには、認知症とわかっても排除されない社会が求められる」
「認知症になれば人としておしまい」と考える人は医療関係者にも少なくないという。では、どうすればいいか。藤田さんは、聴衆を前にこう強調した。
「社会の一人一人が、認知症に対する自分の理解は間違っていたかもしれないと考え直し、認知症の人と話しをしてみてほしい。私が、スマホや、フェイスブックを始めたのは、認知症になってから。周囲の理解と支援があれば、認知症になっても新しい人生を紡いでいける」