ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

AL 所十三

2010-09-07 12:08:00 | 
もう冷静な評価なんか出来やしない。

主人公は恐竜の子供だ。しかも三本角で有名なあのトリケラトプスである。おまけに自然界で稀に生まれるアルビノ、つまり全身真っ白のトリケラトプスの幼竜だというから泣かせる。

その目立つ身体ゆえに群れのなかで迫害され、自分には生きている価値があるのかと悩む幼いトリケラトプスの目の前に現れたのは、突然変異としかいいようなない異様に巨大なティラノサウルスだ。

その巨躯に見合わず俊敏であり、あまり巨大な牙は仲間のティラノさえ一撃で噛み砕く。そしてなによりもトリケラトプスに憎悪を抱く。その胸に小さく刻まれた傷跡は、無敗のはずの彼の唯一の汚点。それゆえトリケラトプスを憎まずにはいられない。

からくも生き残った白いトリケラトプスの幼竜は、旅の途中で偶然に傷だらけの老トリケラトプスと出会う。ここから彼の奇跡の旅が始まる。

先月まで週刊少年チャンピオンに連載されていたのが表題の作品だ。作者はかつて暴走族ものを得意にしていたはずなのだが、最近恐竜に目覚めてしまったらしい。ちなみに特攻と書いて「ぶっこみ」と読ませるのは、この作者の十八番。特攻の拓ファンならご存知だと思う。

いつから恐竜に目覚めたのは知らないが、この前作では恐竜と言葉を交わせる少年を主人公にした漫画であった。あれはあれで面白かったが、そこまで描くなら何故、恐竜を主人公にしないのかと思っていた。その想いが届いたかどうかは知らないが、ついにはじまっちゃったよ。

なんたって、恐竜が熱く理想を語り、恐竜が男気に燃えて立ち上がり、熱い涙をながしつつも闘うのです。これに燃えなきゃ男じゃない!なぜか恐竜が皆、大阪弁で話すのがひっかかるが、まぁいいか。

恐竜ファンとしては、このような漫画を見逃す訳にはいかない。そんな訳で最近は、毎週木曜日のチャンピオン発売日を楽しみにしていました。完結した今は、単行本が楽しみですね。

そんな訳で、恐竜が主人公なら、なんでもOKな私です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする