やなこった。
最近、地上波のTVを観るのが苦痛だ。原因は画面の下に流れるテロップにある。来年7月にアナログ放送が終わるので、工事が混まないうちにやりましょうとかいう奴だ。
余計なお世話だ!
日頃からTVをあまり観ないので、観なきゃ観ないで構わない。その点は自信がある。かつて延べ2年余りの入院生活を送っていたが、その間はまったくTVを観ていない。
病棟に一月以上入院している患者のほとんどが、レンタル業者の提供するTVをベッドに据えつけていたが、私は断固として拒否していた。
日がな一日、病床でTVに観呆けるなんて、真っ平御免だった。きっと精神が堕落すると思っていた。人間って奴は本質的に怠けものだ。怠ける機会があれば、いくらでも怠けられる自堕落な生き物なのだ。
私だって怠けるのは大好きだ。ただし、忙しいのも好きで、その合間に怠けるのが好きなだけだ。一日中、いや数ヶ月も怠けていたら、絶対こころが弛緩して、情けない人間に堕すると心配していた。だから入院中はTVは観ないと決めた。
その代わり、新聞は欠かさず読んでいたので、それほど情報音痴になることはなかった。退院してからも、TVを習慣的に観る悪習に再び染まることはなく、現在地上波TVを観る時間は一週間で延べ3時間程度だと思う。
しかも観るのは天気予報とニュースのみ。たまに相撲とボクシングを少し覗く程度で、バラエティともなると一月に三回以上観ることはない。
もっともCS放送で自然をテーマにしたドキュメンタリーは、けっこう観ている。サッカーはもちろんCSだ。これは予め番組表をチェックしているので、ダラダラとTVの前で時間を浪費することはしない。
だから、来年アナログ放送が終わっても、別に差し障りはないと思っていた。ところがだ、表題の本を読んで驚いた、いや、呆れた。
たしかにCS放送は受信できるだろうが、もしかすると画面表示はおかしくなるかもしれない。これは困る。いや、困るだけではない。正直、猛烈に腹が立った。なんだ、この国の放送事業は!
放送事業が国が強大な権限を持つ許認可事業であることは知っていた。その利権を巡る争いは「波取り戦争」と揶揄されるほど厳しい。認可をえるために贈賄が繰り返され、その利権が地方政治家や役人、業者の懐を暖めている現実が報道されることは滅多にない。
なぜならTV事業の出資者は、ほとんどの場合新聞社であるからだ。つまりTVと新聞が、自分たちの業界の汚辱を報じることを避けている。たまに週刊誌などが報じる程度だが、大手マスメディアは絶対に無視する。
誰が自分たちの世界の汚い現実を報じようか。従って許認可権限を持つ役所の失政を批難することだってしたがらない。だから地デジ政策の欠陥さえも報道することを避ける。
ただでさえ欠陥だらけの地デジ政策に、著作権保護の網が無理やりに鰍ッられて、年々使いづらく、分りにくいデジタル放送となっている。
この本を読んで、以前から思っていた疑問が氷解した。こんな間抜けで、利用者の利便を考えないデジタル放送なんざ見る価値がないと確信した。
そんな訳で、私は当面地デジ対策はしないと決めた。アナログ放送が停止されてみて、支障があるようなら、それから対策を考える。多分、私の生活スタイルでは、さして差しさわりがないはずだ。
誰がこんな間抜けな政策に従うもんか!
最近、地上波のTVを観るのが苦痛だ。原因は画面の下に流れるテロップにある。来年7月にアナログ放送が終わるので、工事が混まないうちにやりましょうとかいう奴だ。
余計なお世話だ!
日頃からTVをあまり観ないので、観なきゃ観ないで構わない。その点は自信がある。かつて延べ2年余りの入院生活を送っていたが、その間はまったくTVを観ていない。
病棟に一月以上入院している患者のほとんどが、レンタル業者の提供するTVをベッドに据えつけていたが、私は断固として拒否していた。
日がな一日、病床でTVに観呆けるなんて、真っ平御免だった。きっと精神が堕落すると思っていた。人間って奴は本質的に怠けものだ。怠ける機会があれば、いくらでも怠けられる自堕落な生き物なのだ。
私だって怠けるのは大好きだ。ただし、忙しいのも好きで、その合間に怠けるのが好きなだけだ。一日中、いや数ヶ月も怠けていたら、絶対こころが弛緩して、情けない人間に堕すると心配していた。だから入院中はTVは観ないと決めた。
その代わり、新聞は欠かさず読んでいたので、それほど情報音痴になることはなかった。退院してからも、TVを習慣的に観る悪習に再び染まることはなく、現在地上波TVを観る時間は一週間で延べ3時間程度だと思う。
しかも観るのは天気予報とニュースのみ。たまに相撲とボクシングを少し覗く程度で、バラエティともなると一月に三回以上観ることはない。
もっともCS放送で自然をテーマにしたドキュメンタリーは、けっこう観ている。サッカーはもちろんCSだ。これは予め番組表をチェックしているので、ダラダラとTVの前で時間を浪費することはしない。
だから、来年アナログ放送が終わっても、別に差し障りはないと思っていた。ところがだ、表題の本を読んで驚いた、いや、呆れた。
たしかにCS放送は受信できるだろうが、もしかすると画面表示はおかしくなるかもしれない。これは困る。いや、困るだけではない。正直、猛烈に腹が立った。なんだ、この国の放送事業は!
放送事業が国が強大な権限を持つ許認可事業であることは知っていた。その利権を巡る争いは「波取り戦争」と揶揄されるほど厳しい。認可をえるために贈賄が繰り返され、その利権が地方政治家や役人、業者の懐を暖めている現実が報道されることは滅多にない。
なぜならTV事業の出資者は、ほとんどの場合新聞社であるからだ。つまりTVと新聞が、自分たちの業界の汚辱を報じることを避けている。たまに週刊誌などが報じる程度だが、大手マスメディアは絶対に無視する。
誰が自分たちの世界の汚い現実を報じようか。従って許認可権限を持つ役所の失政を批難することだってしたがらない。だから地デジ政策の欠陥さえも報道することを避ける。
ただでさえ欠陥だらけの地デジ政策に、著作権保護の網が無理やりに鰍ッられて、年々使いづらく、分りにくいデジタル放送となっている。
この本を読んで、以前から思っていた疑問が氷解した。こんな間抜けで、利用者の利便を考えないデジタル放送なんざ見る価値がないと確信した。
そんな訳で、私は当面地デジ対策はしないと決めた。アナログ放送が停止されてみて、支障があるようなら、それから対策を考える。多分、私の生活スタイルでは、さして差しさわりがないはずだ。
誰がこんな間抜けな政策に従うもんか!