民主主義とは、多数決により政策を決める政治である。
このことが分からない、分かりたくない人たちがいる。
先週のことだが、夜もかなり遅い時間に千葉方面から都心に車を走らせていた。銀座の事務所に寄って、書類を置くと、いつものように空いているはずの国会の脇を通って帰宅するつもりであった。
ところが警察がなにやら規制している。なにかと思ったら、国会周辺で数百人ほど集まって、なにやら騒いでいる。カーTVを付けると、テロ等防止法案、いわゆる共謀罪の賛否投票のせいで、反対派が国会に集結していると報じている。
あのシールズといか言うおバカちゃんたちの残党なのだろう。馬鹿らしいので、迂回して帰宅の途に付いた。さっさとシャワーを浴びて、少しネットをしてから寝てしまった。
翌朝には、法案は可決したとの報道があった。当然であろう。前にも書いたが、共謀罪とはテロを未然に防ぐため、一般市民さえも疑ってかかる、かなり危ない法律である。
だから、その運用には確実な事後報告と、捜査過程の透明化が必要となる。結果責任を問うような形にしておけば、官僚(警察、検事)は無茶はしないものだ。というか、人事考課が減点主義の官僚はミスを嫌がるから、共謀罪の適用には慎重にならざるを得ない。その方向で、共謀罪は政府が運用をチェックするのが最も好ましいと思う。
現行法では、テロの被害が発生してからでないと警察は動けない。ここが最大の問題であり、そのために無実の可能性もある一般市民を疑ってかかる共謀罪の創設が求められた。
このかなり危ない法律に反対するのなら、共謀罪以上にテロを未然に防ぐ法案を呈示するのが本筋だと思う。もしくは、共謀罪の運用が適正になされるような、規制もしくは監視の手段を論じるのが正統な反対だと私は思う。
しかし、野党のおバカちゃんたちは、反対、反対と叫ぶだけ。あげくに、あれだけ評判が悪かった牛歩戦術をやらかす始末。マスコミはマスコミで、国会前の少数の反対バカたちを過剰に取り上げて、なんとか世論操作を画策しているだけ。
なぜに同じ馬鹿を繰り返す。なぜに反省しない。既に過去に同様の愚行の実例があり、その結果がどうであったかも分かっているではないか。
自分たちで民意を動かそうとするよりも、まず民意がどこにあるかを知る努力をするべきだ。彼らを応援する少数派の意見ではなく、応援してくれない多数派の人たちの真意を知り、それに応じようとする姿勢がない限り、彼らは相変わらずの少数野党であり続ける。
多分だけど、彼らは善意溢れる優秀な自分たちの意見に、大衆は従うべきだと思い込んでいる。大衆から学ぼうなどとは考えていない。常に上から目線であり、有権者の真意など見向きもしない。
傲慢な善意が、大衆から支持されることはない。それが分からない、分かりたくないから彼らは常に少数派であり続ける。
憐れに思わないでもない。でも、彼ら野党が愚かだからこそ、与党にも驕りが生じ、怠惰となる。はっきり言えば、彼らの傲慢な善意は政治を貶めていると思う。それを放置し、黙認しているマスコミも同罪だと思いますね。