歴史は繰り返す傾向がある。だからこそ、歴史は学ぶ価値がある。
北コリアの刈り上げデブ君が、半島の非核化とか、首脳会談とか言いだしている。
大変に親孝行な息子さんであるようだ。父、正日がやったこととを学び、同じことをやるつもりだろう。
当時も、南北首脳会談や、アメリカとの二か国交渉、軽水炉型原子力発電所の建築など、平和への期待を匂わせて、西側諸国から援助を引き出そうと狙っていた。それに倣って、再び西側からの経済援助を狙っているのだろう。
さすがにアメリカは分かっているようだし、日本でも一部のマスコミでは、この平和路線への転向は偽装だと疑っている。
その一方で、相変わらずというか、おかしな言論を振りかざすマスコミも散見する。曰く「日本は蚊帳の外」「安倍外交の失敗」だそうである。
木を見て森を見ず、というか、ご都合主義の無責任言論の典型である。
蚊帳の外? 大いに結構である。半島には出来得る限り関わらないのが一番である。安倍外交の失敗? 日本の経済封鎖は、相当な経済的ダメージであるからこそ、偽装平和路線を打ち出してきたと捉えるほうが適切だと思う。
もちろんアメリカの外交圧力が一番大きい。核実験にせよ、ロケット発射実験にせよ、膨大な資金が必要となる。いくら世界に向けて「核大国」だの「断固たる報復」などと威圧しても、世界が反応してくれない。
元々武器と麻薬くらいしか売り物がない国である。西側社会による経済制裁は、じわじわと効果を発しているからこそ、今回の偽装平和姿勢である。
もっとも偽装だと分かっていても、対話には応じざる得ない。日本は直接の当事者ではないが、拉致問題などの進展をアメリカに委ねざるを得ない立場でもある。なるべく金を出したくないトランプが、日本にいくら口利き代金を求めてくるのかが唯一心配である。