前作パシフィック・リムが怪獣おたくに捧げるオマージュであったことは否定できないと思う。
そのせいで、イマイチ一般受けしない作品であった。その反省を踏まえて二作目が作られたのではないかと思う。
私はウルトラマンより怪獣が好きであったので、この手の映画を腐すことはしたくない。だから最初に美点を上げておくと、前作が海上及び海中での怪獣とのバトル場面が多かったせいで、映像的に不鮮明な部分が多々あった。
ぶっちゃけ、怪獣の造形が分かりづらかった。その点、この作品では陸上での戦闘なので、非常に分かり易い映像となっている。怪獣おたくでなくても納得のいく造形だと思う。
また、人型ロボットであるイェガーも、前作よりもスマートで、一般受けしやすい造形だと思う。なお、論理的矛盾点は前作同様、てんこ盛りなのだが、この手の映画には不要な視点なので無視します。
ただねぇ・・・この手の映画製作には映画ファンドの資本提供が必要不可欠なのは分かる。また世界最大規模の映画市場を持つ中国を無視できないのも分かるけど、ちょっと中国でしゃばり過ぎ。
ハリウッド製作ではなく、上海製作かと思ったぐらいに、中国がアピールされています。そのせいか、怪獣とロボットとの決戦会場である東京の描写がいい加減。あたしゃ、広州か上海かと思ったよ。
私は気が付かなかったけど、同行した男の子によると、今回登場する怪獣は、どうも最近のウルトラマンからのパクリらしい。また終盤でハリウッド的ビックリ仰天のアイディアが出るけど、それも仮面ライダー・フォーゼのパクリみたい。
他にもいろいろと子供視点での厳しい批評があったけど、けっこう満足していたから楽しかったのでしょう。
実際、私から見てもB級エンターテイメントの域を出ないと思うのですが、前作よりも一般向けなのも確かでしょうね。多分、続編もあるでしょう。期待はしてないけど、きっと観ちゃうと思います。