久々の漫画一気読みをしてしまった。
当初、冬物を片づけ、春物の服を引っ張り出すつもりで、押し入れの奥の段ボールを開けたのが運の尽き。
春物を入れた段ボールの下にあった段ボールの中味を確認したのが拙かった。昔買い込んだ漫画がどちゃりと積み込まれていた。
で、見つけちゃいましたよ「ピグマリオ」、ここに入れてあったのかァ。
多分、十数年ぶりの再読だと思う。人気がなくて、途中で連載打ち切りの苦渋もあったようだが、よくまァ見事に完結させたものだ。想像だけど、連載当初とはエンディングは違っていると思う。
長く連載を続けていると、登場人物たちが作者の思惑とは裏腹に別個の意志をもったかのように物語を紡いでいくことがある。この作品もそうではないかと、私は想像している。
そう思うのは、久々の再読で、初期の頃と、最終話への流れて、いくつか矛盾が感じられたからだ。でも、それを些細なことだと切り捨てられる勢いが、この作品の最後にはある。
やはり名作だと思います。同時に早過ぎたファンタジーだとも思います。トールキンの「指輪物語」などが普通に受け入れられる今なら、もっと評価は高かった気がするんですよね。
しかし・・・眠い。一気読みなんて、もうする歳ではないのかな。それはそれで寂しいけど。でも楽しかったァ。