ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

無能な努力

2021-05-07 11:58:00 | 社会・政治・一般

苦労知らずのお坊ちゃま。

そう言われても仕方ないのが小泉進次郎議員である。あの小泉純一郎の息子である。祖父も政治家なので三世議員でもある。

お坊ちゃま育ちというと、どうしても否定的な意味合いが強い。実際、育ちの悪い私なんざ、お坊ちゃまと聞くだけで、その当人を知らないのに馬鹿にしていたこともある。

ところが堅気の道を生きると決めてから、特に大学ではこのお坊ちゃま、お嬢ちゃまと知り合う機会が格段に増えた。

ええ、最初は甘くみてましたよ、この世間知らずめがとね。ところが付き合いを深めていくうちに、今まで気が付かなかった別の面が見えてきた。

まず良くも悪くも嫉妬や僻みが少ない。また素直であり、実直でもある。騙されやすいとも云えるが、それを諌めてくれる面々が周囲に居るケースが多い。

太陽の下の大通りを、堂々と生きてきた人たちなので、警戒心が薄い。だが、裏道をビクビクしながら、周囲を警戒して生きるよりも遥かに快適な生き方であることが分かった。

もちろん悪い奴もいる。親が激甘で好き放題やってきたお坊ちゃまも居たが、私からすると悪い奴らは貧富を問わず同じ臭いがするので分かり易い。

私のように警戒心が強く、裏道を潜り抜けるような生き方をしがちな人間からすると、いささか眩しく見えてしまうのが、いわゆるお坊ちゃまである。

とかく裏道を歩きがちな私が、今日まで道を外さず、堅気の生き方を守れてこれたのは、このお坊ちゃま連中との付き合いが大きく影響している。

ただ、お坊ちゃまは親の手厚い保護の下で人生を歩んできたので、自身の目と耳で判断する能力が低い場合がままある。興味深いことに、真っ当な生き方しか知らない為、悪意ある情報に引っかかることは少ない。

むしろ苦手なのは、善意に覆われた悪意による無知と傲慢を嗅ぎ分けることだろう。

政治でいえば、核兵器や原子力発電、そして環境問題である。かつての「地球に優しく」であり、今日なら低炭素社会であろう。

善意を全て否定する気はないが、善意が動機だからといって正しいとは限らない。むしろ善意を隠れ蓑とした無邪気な悪意が一番怖い。これを判別するには、自分の目で見て、足を運んで肌で感じ、現場の空気を知り、その上で科学的データーに基づく論理的な考証を学ぶ必要がある。

その労を惜しみ、雰囲気に流されて無知で傲慢な発言を繰り返しているのが小泉議員だ。はっきり言うが、無能な奴に努力されると、その後始末が面棟Lい。それに気が付いていないところをみると、要はその場でイイ恰好したいだけなのだろう。

自民党内で少数派ながら、情報を重んじ、政界での立ち位置に細心の注意を払って生き延びた父親の叡智は、息子には引き継がれなかったらしい。

まぁこの人の場合、見た目が良いので選挙で落ちても、TVのワイドショー向けのお仕事なら食っていけそうですけどね。政治家として無駄な努力を重ねて、日本に迷惑をかけるよりも、そのほうがマシな生き方が出来ると思いますね。

コメント (2)
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