入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       牧人の休日(35)

2015年03月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    網状星雲                            Photo by かんと氏

 「『クリスマスツリー星雲』はいっかくじゅう座にある散光星雲で、中央付近のいくつかの青い星がツリーの上部で、近くの淡い赤(二等辺三角形)が横になっていますが、これらを合わせて見るとクリスマスツリーに見えこの名がついています」。かんと氏が写真に添えてくれた説明。
 今年の夏はぜひ、入笠牧場においても天体観測の会を開催したい。

 先日「みろく山の会」を迎えるため牧場に上がったところ、牧場内に山スキーのシュプールが残っていた。あれほどの雪だし、うるさい管理人もいないことだからということで、滑ったのだろうか。悪気はなかったかも知れないが、大変迷惑している。あれを見れば、冬季は牧場内を滑走してもよいのかと誤解されてしまう。
 一昨年あたりから牛の入牧頭数が急激に落ちて、牧場はこのままでは、立ち行かなくなるのではないかと心配されている。借地権を持つJA上伊那と地権者である伊那市との間ではこの件について、話し合いが行われているやに聞いている。当然そうした議論の中では、観光化に向けての案や企画も上がっていることだろう。しかし、牧場はまだ現在の段階ではJA上伊那が、牧場として管理している。たとえ冬季であっても、それは変わらない。無断で勝手に立ち入ることはできない。

 あれだけの景観をもつ場所だから、観光化することは伊那市の市民にとっても、悪いことではないと思う。ただそれには、伊那側の自然や景観を守り、維持していくために当面は、牧場の存続は無視できない要件だと思う。下では、どう考えているのだろう。
 また、では仮に牧場の存続が決まったとして、今度は一体牧場内のどこを一般開放し、どこの牧区を残すか、簡単なことではない。観光を優先するも、放牧に拘るのか。登山道、遊歩道、また大沢山や共用林野になっている国有林内の第5、6、7牧区を含めて、今後の扱い等々。
 加えて、管理してみなければ分からない問題もある。例えば水、牧区に必要な水源。あるいは、囲い罠と鹿の問題。あるいは、立ち入り禁止を無視する人間への対応。キャンプ場や山小屋の維持管理。
 畜産課長も協議のメンバーに入っているという。みんなで、入笠の将来に向けて、良い方向に進めていってくれることを期待したい。

 安曇野のOKさん、昨秋のPVの撮影の様子をブログで見てもらえば分かるように、車輌を駐車してあった場所は立入禁止区域ではありません。しかし、それ以上中に入ることは、原則今はできません。撮影地の「貴婦人の丘」は人気の高い場所でもあり、今後の課題です。

 時代遅れの山小屋「農協ハウス」の営業に関しましては、2月24日のブログなどをご覧ください。お問い合わせは、JA上伊那東部支所組合員課(直通:0265-94-2473)までか、このブログのコメント欄へ。管理人の電話番号をご承知の方は、直接お掛けください。
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