それにしても、あの大量の雪に管理棟も小屋もよく耐えたものだと感心する。一カ月ほど前に、みろく山の会の皆さんが協力して、雪下ろしをしてくれたお蔭だろう。それでも、管理棟にある奥の二間を仕切る唐紙は、丁度その上の屋根にまだかなりの雪が残っているせいで、上からの重圧を受けて弓のようにたわんでしまっている。また、山小屋「農協ハウス」は、管理棟のように仕切りや柱も少なく、その分雪の重圧が心配だったが、何とかここも無事だった。
山小屋は以前に、取り壊してしまうという話もあった。しかし、幸いそうならなくて済んだ。和泉多摩川ナチュラリストクラブのみんなに手伝ってもらって、48枚の畳をまくり、その下の問題とされた根太を取り替えてしまったのだ。
ボーイスカウト調布第2団からは新品の大型冷蔵庫と冷凍庫を寄贈してもらった。「農協ハウス」という”過ぎた名前”で、長い間たくさんの人たちに大切にしてもらい、今なおこうした人たちを中心に、毎年この小屋を訪れる人は増えてきている。
何よりもこの小屋は、ガスコンロがあって自由に使用できるから調理が楽だ。食器もかなりの人数分がある。予約制を原則としているから、どこかの山小屋のように、利用者をぎゅうぎゅう詰めにして寝かせるようなことはしない。小屋を去る前に利用者には、トイレも含め利用し、使用した物をきちんと元の状態にしてもらうようにしているが、これで宿泊料金を低額に抑えることができている。台所の電気を消し忘れていたりすることはあっても、よくルールを理解し守ってくれているみなさんだ。
JA上伊那からすれば、牧場も含め、ここの事業規模などたかが知れている。しかしそれでも毎年、東部支所を中心に多くの人がキャンプ場の草刈や、小屋の布団干しのために登ってきてくれている。
時代遅れの山小屋「農協ハウス」とは、そういう山小屋のことです。お問い合わせは、JA上伊那東部支所組合員課(直通:0265-94-2473)までお願いいたします。また、このブログのコメント欄でもお受けしますし、管理人の電話番号をご存知の方は直接お掛けください、ご遠慮なく。
竹田さん、それは大変残念でした。しかし、コメントはどうしたことか、届いていませんでしたよ。また、お出掛け下さい。そうだ、みろく山の会の会報を送ってもらたのに、そのお礼を言うのが遅れていた。申し訳ありませんでした。どなた(ARKWさんだと思うけど)が送ってくれたか不明でしたので失礼しました。「雑木林」を毎号送ってくれるナチゥの皆さんにも、この機会にお礼申し上げます。