
きょうはいかにも春らしい良い天気だった。格別にすることもなかったから、芝平まで撮り残しになっていた諏訪神社の傍に立つ法華道の登り口の碑と、最初の地名が残る「万灯」の道標(みちしるべ)の写真を撮りに行ってきた。これはかねてより北原のお師匠から頼まれていたことで、師としては自らの手で立てた道標10本と、本家・御所平峠の地蔵菩薩の写真を、ひとまとめにして記録として残しておきたいという気持ちがあったからだ。
写真を撮り終えて帰ろうとしていると、県道から諏訪神社にが向かって入ってくる道に1台の車が停車し、中から黒メガネに長い髭を生やした初老の男が、こちらに向かって歩いてきた。初めて見る顔だった。そして「冬の間に車がここに止まっていたのを見掛けたが、それはオタクのですか」と聞いてきた。それで、そうだと返事すると、翌日になっても車が同じ場所にあるので、所有者は山中で「凍死」でもしたのではないかと、役場に通報しておいたという話だった。そして、冬期にこの場所に駐車する車を初めて見たこと、また以前には行き倒れがあったことなどが理由で、そうした行動をとったのだと説明した。
車を駐車した場所は、以前はバスや、工事の大型車両が方向転換するほどの広さがあり、そこに車を駐車したことは今冬が初めてのことではなかった。それにこの冬は2回、同じ場所を駐車場として使ったのだから、それなりに注意してくれたなら車の持ち主は凍死してないと分かったはずだ。
詮索するのは嫌だったから詳しいことは聞かなかったが、本人は東京在住と言っていたわりにこの辺りのことに詳しく、口ぶりからは住む場所が近くにあるようににも聞こえた。行き倒れの件もそうだが、車は借用中だと言ってたが松本ナンバー、最近になってオオダオ(芝平峠)まで一帯が動物保護区になったことや、それに関連してあまり評判の良くない猟師の名前までも知っていた。
通報は親切心からしてくれたことだから、取り敢えず気を遣わせたと礼を言って別れた。確かに、冬季にあの場所のみならず、山中に車を駐車しておく場合には、入山予定を書いて、分かる場所に貼っておいた方が良いかもしれないと思った。
その後、折角そこまできたのだからと足を伸ばし、山奥氏の隠れ家にも行ってみた。
光の明度が上がる、3月の入笠牧場が待っています。"Rancher Bar"は、管理人の酒類の在庫、いよいよ僅小につき、当面は各自持ち込みにてお楽しみください。
営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を