入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「晩夏」 (5)

2018年08月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 風が木々の葉を揺らす音が聞こえる。台風の影響だろう。昼頃までは西の空には青空も見えていたが、今はもう権兵衛山も姿を雲の中に隠してしまった。そんな中、牛だけは何事もないかのように草を食んでいる。遠目からはのんびりとして、いかにも牧歌的で、見る者の気を和ませてくれるいつもの光景だ。

 昨日、11日間の地衣類の採集を終えたM君が山を下りる前に、第1牧区へ誘った。その際も、牛たちは車を見ると馬のように走ってきた。調教に時間をかけた分、今は呼びさえすればどこからともなくやってくる。
 きょうは雨の降り出す前にと、中二日(ふつか)置いた給塩に上がっていった。草原に5頭の牛が1群をなし、呼び声に反応してすぐに走ってきた。さらに遅れて、姿を見せなかった他の牛たちも、恐らく雷電様の辺りにいたのだろう、車の警笛の音を聞き付け、これまた一心不乱に走ってきた。もはや家畜と言うより、飼い犬のような人懐っこさである。気を付けないとあの石頭にぶつけられる。
 囲い罠にいる和牛3頭とホルス1頭にも塩を持って行った。このうちの和牛1頭は中間検査の後に下牧した2頭と同じ蓄主の牛で、他の3頭は途中入牧である。問題はこの最初からいる和牛で、調教など全く受け付けなかった。中間検査の際も逃げ回り、多くの人の手を借りた。それがこの頃は、他の牛と同じように呼べば来る。それでも普段は1頭だけでモソモソしながら草を食んでいることが多い。何を思っていることか。

 台風接近の報でも、牛にしてやれることはあまりない。ただし、作業道などの排水作業はやっておかないと、いくら四駆の車でも上がれないことがある。Y山君は、馬のビンゴの様子を見にきたようだが、ここには立ち寄らなかった。さっき様子を見にいくと、この馬も盛んに塩を舐めていた。



 大阪のM原さん、通信ありがとうございました。どちらも素晴らしいブログで、大変刺激を受けました。閲覧する人たちには、この呟きなどとても及ばぬ入笠の良質なPR(宣伝の意ではなく)になったと思います。ご家族様にもよろしくお伝えください。

 「今はもう秋」です。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。


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