入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’18年「夏」 (38)

2018年08月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

アサギマダラ          Photo by KAKU氏

 火を燃やす子供の声が聞こえる。さっき頼まれて着火を手伝ってやった焚付が、うまく燃えだしたようだ。燃える榾(ほだ)の音、その匂い、立ち昇る煙がゆるやかにコナシの枝を掠めていく。夏の喧噪が過ぎ、それに合わせるように季節は進む。日の射さない空から霧が盛んに降りてくる。権兵衛山は雲に隠れたままだ。遠くから聞こえてくる孫を叱る声、それに抗う子供の声まで、鳥の声や風の音と同じようにに聞こえ、辺りの静けさを乱すどころか、さらに強調するかのようだ。

 すでに盆休みの山小屋、キャンプ場の最盛期は終わった。現在、小屋の宿泊者を含め5組20名くらいがいるが、その半分はきょうでいなくなる。この数日、小屋や、A、B、C、D、4か所の幕営地に、来訪者を上手く割り振ることができ、ここで一番の"売り"であるゆったりとした野外生活をしっかり楽しめたと思う。予約者を中心にしたが、無断取り消しした人は皆無で、そのことも有難かった。
 昨夜はだめだったようだが、一昨日の夜は素晴らしい星空を眺めることもできた。ペルセウス座流星群ばかりか、久しぶりに望遠鏡を出したので、土星や火星を子供たちにも見せてあげた。いい夏の思い出が増えただろう。
 
 とうとう雨が降り出した。露天風呂を沸かし始めたのに、どこまで底意地の悪い天気だろう。

 KAKUさんの蝶の作品を掲載させてもらっている。さすが60年の年季を感じる立派な写真ばかりで、恐れ入りました。KAKUさんの実力、入笠の実力。脱帽!星の狩人たちの実力にも期待してます。
 
 月の半ば、15日以降は小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。


 
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