ペルセウス座流星群と天の川銀河 Photo by かんと氏
きょうの写真は、〝星の狩人″かんと氏がこの牧場で4夜をかけ、ようやくとらえることができた貴重な1枚である。ご本人によれば納得のいかない点もあるようだが、壮大な天の川銀河だけでも充分に素晴らしいのに、そこに10を超える流星の、一瞬の光跡がしっかりと写されている。素晴らしい!
氏が4日間、夜空の状況に一喜一憂、翻弄されていた真夜中、酔い潰れて夢の国にいた者として面目ないが、それでも最後の夜にはここにある望遠鏡を出して観望会をすることができたと記憶している。流星が夜空を貫くように落ちていく様を覚えている。
「わが家の家族キャンプの中でも、特に思い出深いキャンプ生活を過ごさせていただきました。大自然の中での4日間は、あっという間に過ぎ、まだしばらく滞在したい気持ちを残しての帰阪でした。
お借りしたツァィスでアンドロメダを見た感動は大きかったです。娘も自力でアンドロメダを見つけ、感動しておりました。また、タカハシの100mmで見た土星の環はやはり鮮明で、強烈に印象に残っております。」
大阪のM原さんから頂戴した通信の一部だが、このころは新月の前後で、東の空に天の川の星々と混ざりアンドロメダ銀河が見えていた。「火の玉宇宙論」で有名なハッブルによって、この天体が別の銀河であることが分かった。地球からは200万光年も遠方にあり、にもかかわらず将来、我々の銀河と衝突する運命にあるらしい。大破局、想像するだに恐ろしいが、ある人の計算予測によれば、大爆発にはならず両銀河はすり抜けてしうのだそうだ。遠くからは密集して見える星々も、実際にはもの凄い距離がある。ここらのことはすでに以前にも呟いた。
星空を眺めていていつも思うことは、日常では全く考えられないあの星たちとの距離である。200万年も昔に発したアンドロメダ銀河の光が、今、まさに見る者の網膜を貫通していったのだ。光は1年で約10兆キロ進む。それが200万年もかけてようやく届いた光を見ている・・・。
小さな惑星・地球に住むわれわれからすれば、この宇宙という空間はなぜこれほどまでに無量無辺であるのかという疑問、その解答を得る日が果たして来るのだろうか。
「今はもう秋」です。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。