入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’18年「秋」 (6)

2018年08月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 虫の鳴がすぐそこでしている。「リリリリ・・・」としばらく鳴き続けて、少しだけ休む。今回は長い。いつまで続くのだろう。まだ止まない。注意していたわけではないが、午後遅くなって薄い雲が空を覆い、青空が消えたのに合わせて鳴き出したような気がする。

 きょうは昼近くになってから、テイ沢の倒木処理に出掛けた。昨日のうちに山奥氏に手伝ってもらうべく連絡を取ったら、漁労に出る予定のようだった。マグロのシーズンらしい。
 それが台風の進路予測がはっきりせず、出魚を見合わせて来てくれた。「何もしなくてもいい、そこらで横になっていてくれても結構だから」と言っておいたが、本音は氏の労力を当てにしていたというよりか、氏のチェーンソーを目当てにしていたからだった。



 それというのも、この太さの木を輪切りにするとなると、ここにある古いチェーンソーでははなはだ心許なく、氏のドイツ製の威力を借りたかったのだ。宝の持ち腐れにしておく手はないと言ったりはしなかったが、まあそういう訳だった。とにかく、この歯がよく切れると、まるでチェーンソーが木に吸い込まれていくような気がするほどだ。だから、氏の電動ヤスリもついでに持ってきてもらった。
 そういう訳で、あくまで氏の道具が目的であったのだが、氏は期待以上によく働いてくれた。倒木は揚力が潜んでいて危険であったり、写真のような状態の木を切る場合は、最初は上から切り始めるがある程度まで切り進んだら、今度は下からチェーンソーを持ち上げるようにして切る。そうしないと、チェーンソーの歯が木のたわみで挟まれニッチモサッチモいかなくなるのだ。その見極めには経験が要る。幸い、2台のチェーンソーの威力、山奥氏の協力もあって1時間少々で片付いた。

 今回は現場が沢の上部だったのでヒルデエラ(大阿原)から下った。湿原(=阿原)や、そこから眺めた落葉松の色は、隠しようもなく秋の到来を告げていた。

「今はもう秋」です。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。





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