
昨夜は上に泊まる。午前5時半、気温零下5度、雪が降って周囲は白くなっている。参った。当然だが水道が凍ってしまって水が出ない。キャンプ場にある最終の排出弁を見にいくと、それでもわずかながら水が流れていた。幾箇所もの水道の蛇口はどこも凍結している。水道管はこれから気温が上がれば、あちこちで水が噴出するのだろうか。
6時15分、ようやく小入笠の上から日が射してきた。きょうはまた好天が戻ってきたが、それにしてもこれほどの思いがけない気温の低さ、呆れる。
風呂桶の漏水が止まない。昨年土台をしっかりとした栗とケヤキに換えたが、ヒノキの風呂桶と土台が完全に密着してない箇所があり、水を張るとその重みで桶の底板と枕の土台との間の僅かな隙間がさらに口を開け、そこから漏水が始まってしまうようだ。米糠で一度はそれこそ糠喜びし、次はおが屑を使い、それでも駄目で風呂桶と土台の間にクサビを打ち込んだがまだ止まらない。
思案の末の切り札がないわけではないが、この手のことが苦手なだけに、果たしてそれを上手くできるかどうかと迷っている。
キャンプ場の鹿の落とし物がまた増えてきた。テントが張られていれば鹿は出没を遠慮するものと思っていたがどうもそうではなさそうだ。ここにいる人間は安全だと、学習でもしたのだろうか。大型の囲い罠も連休中は解放したままにしてあるが、Bの幕営地に3日前から来ているAさんは、罠の中に鹿が2頭ほど出入りしているのを見たらしい。
何年か前に調査で、牧場内の鹿が最も出没する場所にテントを張り、そこから腕のいい鉄砲撃ちにライフルで鹿を狙撃してもらうという試みがあった。これは県の企画に猟友会が協力したのだが、しかし、鹿はテントに警戒してか、3,4日の間ついに1頭も姿を見せなかった。
この経験から、キャンプ場にテントが張られる連休中は、大型の囲い罠での鹿の捕獲は無理だと判断して中断していた。今後も連休中、Aさんが見たようにまた鹿が2頭や3頭の入ったとしても、有害駆除の観点からすればそんな数ではあまり意味はない。最低でも10頭、それも雄が望ましい。もっともこの時季は、雌でも腹に子がいることが多いから、捕らえられた鹿には気の毒ながら駆除の効果は高くなる。
鹿についてはいろいろな報告を耳にしてきた。それでもまだまだ分からないことが多く、個体によってもかなりの違いがある。最近は鹿の頭数が減ったと言われ、牧場でもそうだと思っていたら、ここえきてその判断もかなり怪しくなってきた。それにしても一体、今まであの鹿たちはどこにいたのだろう。
赤羽さん、いい本を差し入れしてくれて喜んでいます。上での長い夜、楽しみにして読みます。
本日はこの辺で。