入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「春」(55)

2021年05月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 どうも天気がすっきりとしない。昨夜は気象予報士の口から「梅雨前線」などという言葉が飛び出し、今年は梅雨の始まるのが早いようなことを言っていた気がする。聞きたくもない言葉を耳にしたようで、無意識のうちに注意をそらしてしまったが、雨や梅雨は覚悟の上だとしても、それにしてもまだまだ先の話だろう。
 梅雨が始まるころには牛が上がってきているから、やらなければならない仕事が次から次と出てくる。雨が降らないことを前提に仕事の予定を立てると、頼りの予報が外れることが多く翻弄され、憤慨することも多い。
 
 そうそう、雨に濡れながらじっと耐えている牛の姿を見せて上げたい。きっとあなたも感じることが多いはずだ。あのノソッとした図体には健気などという言葉は似合わないと思うだろうが、そうではない。牛は語らないが、それでもそれが伝わってくる。
 当日とか翌日であれば、天気予報は8割の高さで当たると聞いているが、それはあくまで下界のこと、2000㍍近い高所では当てにはできない。当然ながら彼ら彼女ら気象予報士の予報は、山の上の牧場のことなどいささかも頓着していないし、それを言っても無理だ。だから、いつの間にかあまり気象予報に頼らなくなってしまった。山岳を専門とする気象予報の会社があることは知っている。

 今朝の上の気温は8時半の段階で6度、霧雨が降ったり止んだりしていた。真っ白い清楚な山桜の花の粒が、薄赤色の若葉と幼い姉妹のようにいたわりあって咲いているように見え、権兵衛山は山腹の東側半分を霧にまかれながら、それでも電波塔はまだ見えたり隠れたりを繰り返していた。
 こんな天気でも、山室川に来た釣り師の軽トラだろう、小黒川林道の入り口、東門の手前に2台停まっていた。以前から、あそこに車を置き去りにするなと頼んでも、一向に止まない。因みに、弁天様の三叉路から東門までの道路は、行政上の扱いでは道路ではなく牧場の一部なのだということを最近知ったばかりだ。

 白樺は若葉が目に付き出したが、ダケカンバは依然として眠りから覚めていない。きょう上に来たUme
氏も、今年は少し遅くはないかという感想を漏らしていた。白樺に関してはそろそろ果たさなければならない約束もある。
 午後遅くなって青空が大分見えてきた。本日はこの辺で。

 
コメント
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