
Photo by Ume氏
雨が降っている。先程カーテンの隙間から外を覗いたら薄っすらと白くなっていたから、昨夜は雪だったようだ。今朝の気温はそれほど低くなく、恐らく零度を上回っていると思われるが、ここよりか1千㍍ほど標高の高い牧場は、それでも雪だと考えた方がよさそうだ。さらに積雪は増えるばかりだろう。
昨日の匿名さんの報告を受けた彼女の仲間の一人が「膝下なんてラッセルじゃねえよ、雪道だ」と、元気な言葉が帰ってきたらしい。越年で行った時の状況から考えても雪の量が「膝下」とは思えないし、降雪から日も経っているから雪は重く、吹き溜まりはより雪の量が多い。何年か前、某山岳会の会員10名ほどが同じ経路を辿り、テイ沢から牧場の山小屋まで来るのに苦労して、大分時間をかけ心配したことがあった。確かに「ラッセル」という言葉は大袈裟でも、厳冬期の状況がよく分かっている者としては、あの林道をツボ足で歩くには20年は年を取ってしまったと感じている。
ツボ足と言えば、牧場の管理人になった最初の冬、Kさんと初めて雪の法華道を上がったことがあった。その時は二人ともツボ足で、小屋に1泊して同じ道を下るつもりが手前の御所が池へ向かう道に誘い込まれ、そのまま道なき道を強行して、出発点の諏訪神社よりか2㌔ほど下の山室川に出た。川を渡るのを怖がるHALが一緒だったから、靴を脱ぎ裸足になって犬を抱いて渡渉せざるを得なかった。
山椒小屋跡を過ぎて古い林道を進むと右手に大岩があり、その印象的な目印に出会う前に、それより手前の御所が池に通ずる道を下ってしまったという迂闊さ、そのお粗末な次第に、わがことながら腹が立って仕方なかったことは忘れていない。
その時のツボ足の苦労や、山室川の水の冷たさなどはもう記憶にないが、まだ山スキーはおろかスノーシューズも持っていなかったころのことで、今では歩くよりか自転車の方が楽だということを知ってしまったように、それらに頼らざるを得ない。
昨日のPH、最初が上から1番目(9番目)、次が4番目(7番目)に当たる丸太橋で、3枚目は北原新道の登り口、最後は牧場ゲート南門、括弧内は丸太橋を下から数えた場合。
赤羽さん、黒曜石はあれを1千度だか2千度で焼くと何倍にも膨れ上がった白い塊になることを知ってますか。和田峠の近くの採掘場で実際に目にし、自分でも試したかったけれどできなかったこと、またあの峠の近くにはザクロ石(ガーネット)が見付かる沢があり、岩石採集用のハンマーを買ってもらい嬉々として出掛けて、そこそこの結晶を見付けたことなどなど、懐かしい少年時代の記憶です。
本日はこの辺で。