
雪を被った愛しの山小屋
きょうこそ2月最初の日。さらば1月である、また来年。昨日のあの間違いは、年齢というよりかも生来の足らざる部分で、そのためにこれまでの人生を何度となく泣いたり、悔んだりしてきた。
不思議なことだが、大体1日おきの散歩をした夜はなぜか夜中に目が覚める。一昨日は11時ごろ床に就き、2時に目が覚め、さらにまた5時だか6時に目が覚めた。普通はそれで起き出しても、充分な睡眠時間が取れたということになるのだろうが、嗜眠癖を患う者には足りずまた眠った。
ところが昨夜、散歩をせずに別なことをしていて、酒の酔いのせいもあって9時ごろには布団に入った。目が覚めたのは6時だったが、それまで一度も目が覚めなかった。完璧、満足。そしてさらに2時間、ナント11時間も眠ってしまった。
運動をすれば、その疲労感に快く夢路を辿れると思うのだが、なぜかそういう夜に限って目が覚めてしまう。身体の興奮が殊の外続き、それが運動効果よりも大きくて安眠ができないのだろうか。この1時間半の散歩以外は終日殆ど身体を動かすことがないから、ありえないことではない。
そう考えて試しに、昨日は散歩に出るのを早めてみた。5時半、まだ少し明るく、灰色がかった空には星の瞬きは弱く、薄ぼんやりとしたオリオン座もまだ中天には達してなかった。
やはり、帰宅時間と重なったせいで、開田から一般道へ出ると車の通行は多かった。いつもの道を、いつもと同じ時間をかけ、家に戻ったのが7時。この散歩もヘッドランプに蛍光帯(正式な名前は不明)を用いれば、まずまず安全に歩くことができると知った。
ただしそれでも、車同士がすれ違う際には交互するライトのせいで死角ができるため注意が必要である。偶々瀬澤川の橋の上でそういう場面に出くわし、一段高い欄干の基部に登って車を避けようとしていたら、1台の車がその様子に身投げでもするのかと心配したらしく、しばらく減速した状態で通り過ぎて行った。要らざる心配をさせて、申し訳ないことをした。
それで昨夜、散歩から戻り、すでに自作の天婦羅で夕食は済ませてあったから、その日3度目の入浴をして、最近知ったテレビの政治番組を見ながらウイスキーを飲み、少し読書もして11時に寝た。やはり、2時に目が覚め、そして6時にもまた目が覚めた。そして7時まで寝たから8時間はしっかりと眠れたわけだが、やはり散歩のせいで一気通貫の睡眠はできなかった。
目が覚めても憚りに立ち、再び横になればすぐ眠りに入れる。それでも、寒さ酷しい夜中に起きるのは面倒なことだ。散歩を止める気などもちろんないが、であるなら、これは運動効果と考えて甘受するしかないのかと思っている。
赤羽さん、通信ありがとう。アラスカのオヤジの健闘を祈る。本日はこの辺で。