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昨日に続き、きょうもクマの話。
知り合いの中にはクマに襲われた人もいる。かと思えば、遭遇しても、無事だった人もいる。しかも、その時は仔グマを連れていたという。昨年、今年のことは知らないが、西山(中ア)で有害駆除のくくり罠にクマがよく掛かり、一時は駆除を見合わせたという話も聞いた。
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こういう本も読んでみた。舞台が北海道であり、対象のクマはヒグマだったような気がする。この本にも書いてあったと思うが、クマに襲われたら逃げるなとか、背中を見せるな、などとはよく聞く。しかし、咄嗟の場合にそれが誰にでもできるだろうか。かなりの胆力が要るはずだし、それでも、襲われることがある。
クマにも色々と性格の違うのがいるから、対処の仕方は一概には言えまい。かつては「死んだふりをしろ」だったが、それでも危害を加えられ、この頃はそれは聞かれなくなった。偶々そうした人がいて無事だったから、それが万能の対処法になってしまったのだろう。
以前に罠に掛かった、雄鹿ではなくて、雌鹿から攻撃を受けたことがあった。鹿にもそんなのがいる。クマだって当然そうだろう。
ではどうするかだが、まずはクマに襲われた時の情報をもっと詳しく出してもらいたい。クマの生態を少しでも多く知ることによって、人とクマとのより無難良好な関係を持つことができるのではと思うが、どうだろう。最近はテイ沢を歩く人の多くが鈴を持つようになった。クマの目撃情報も、事故の話も聞かないから、予防の効果はそれなりにあると信じたい。
仕事では大概熊スプレーを持つようにしている。これも、実際にクマに使ったことはないが、凶暴な雄牛に試し充分な効果があった。事前によく練習をしておく必要はあるが、風向きなどに注意して使えばクマにも役立つだろう。仲間内で1台でもあれば安心できるはずだ。牧場内の監視カメラにクマが写っていた場所では、車の警笛・クラクションを鳴らしてから作業をすることもある。
アラスカでは森の中へ入る前に、拳銃を空に向けて撃つという話を現地で聞いた。しかし、その銃声がクマを刺激し、興奮させるからやめた方がいいと言う人もいた。日本でも軽井沢では、犬を使ってクマが里山に出てこないような対策を実施している。こういう活動をもっと発信してもらえば、人間ばかりか、クマも喜ぶだろう。
最後に、現在のクマの「学習放獣」というやり方、あれは却って人を怖れないクマを増やすことになりはしないかと案ずるが、さてどうだろう。
本日はこの辺で。明日は沈黙します。