晴れていれば暖かい冬の日射しが入ってきて、昼近くになれば暖房を切ることができる。きょうもそんな天気になるようだがまだまだ朝は寒い。暖房の世話になりながら面白い本を読みながら、コーヒーではなく紅茶を喫する(気取り過ぎか)ことにした。
昨日、偶々見付けた紅茶を飲もうとして、変なことを思い付いた。写真のティーカップ、英国製陶磁器ロイヤルウースター社製の「ペインテッドフルーツ」だが、これで紅茶を味わってみようと考えたのだ。
このティーカップ、絵柄は手描き、椀の内側の金彩は22金、1客30万円の逸品である。
何故そんな物がこんな所にあるのかと問う前に、よく見て頂きたい。まず、下皿がない。把手もない。売り物になどは当然ならない。何かの理由で破損した物を保険処理した後、ちゃんと手続きを踏んだ上で入手したものだ。
把手は修理できるし、かなりの値段はするだろうが下皿も手に入れようと思えば可能だっただろう。しかし、もちろんそんな気はなかった。この状態で充分に満足している。分相応ということだ。
それで紅茶の味についてだが、22金によって特別な味を醸し出していると、そう思えば思えなくもない。しかし、小間使いが台所に忍び込んで、宴会に供される豪華な料理をちょっと盗み食いでもしたような、何となく下品な真似をしたと思えなくもない。
それはともかく、たまには紅茶もようござんすよ、とお伝えしておきたい。
ついでながら、若いころの山では専ら紅茶を飲んでいた。今ならそうでもないが、当時はコーヒーよりか、紅茶の方が飲みやすかった記憶がある。ティーパックは扱いやすく、荷にもならなかった。
こんなことを呟いていたら、阿弥陀の西面に食い込む立場川の源頭で、奥又白の池畔で、賑やかにやっていたころを思い出す。あのころの「クライマーの端くれ」から「岩を染めてたヒーローたち」まで、みなさん年を取ったんでしょうね。
F戸さんそうでしたか。似たような声を他からも聞いて、どうしようか迷っています。まだ見ていません。神社へは必ず行きます、福寿草の咲く前に。
Mさん、日本の山が他国の山と伍すことができるのは、緑豊かな森や林、清冽な水の流れる中級山岳だと勝手に思い、決めています。「あくまでも個人の感想です」、クク。
本日はこの辺で。