入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(7)

2024年02月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 2月24日、久しぶりに散歩に出た。歩数約1万1000歩、距離8キロ、所要時間1時間20分くらいで、何年か前、できるだけ交通量の少ない、人とも出会わない道を選ぼうとした結果がこうなった。一カ所300㍍くらい畑中を通る迂回路(バイパス路)の脇を歩かなければならないが、殆どは田圃、畑、里山などを通り、伊那谷や南、西の山(アルプス)を眺めながら歩く。最後は天竜川の堤防を5~600㍍歩いて終わる。
 実に気分が良かった。体内に溜まっていた怠惰、もの憂さ、無聊がすっかり排出された気がした。

 昨日の雪は里では舞う程度で、それでもうっすらと積もる所もあれば、たちまち黒い地肌が現れたりして、冬と春の綱引きをしているような天気が終日続いた。今朝経ヶ岳の山腹を見ると、さすがに山はしっかりと雪が降ったことが遠目にもよく分かった。

 2月もきょうを含めて後4日で終わる。早い。毎年のように今ごろになると、日の経つ速さが少しづつ加速し始めたような気になってくる。
 今朝見ると、梅の花の蕾が大分膨らんでいた。これは自分の勝手な思いだが、昨日の冬に逆戻りしたような寒い日でも、花によっては一度開花の勢いがつくと、多少の気温の変化などでもその速度を落とさないように見える。いや梅ばかりか、桜もそうだし、きょうはまだ鳴き声を聞いていないヤマバトにしても、あのように霙の降る中を飛んできたくらいで、それぞれの季節への対応の仕方には独自の基準があるのかも分からない。
 
 梅の花は一輪二輪咲き始めたころがよく、花数が増えるとあの独特の品位が薄れてしまう・・・、なんて言うのは、これから咲き出そうとする折角の花への不当な評価か。
 そう言えば、「梅の花」も「観梅」も春の季語ながら、「探梅」は冬の季語だと。「春に先がけて咲く梅を探して山野に入る(角川 俳句歳時記)」からだという。あの世界では2月は春だから、1月に梅の花を探しに行くんだ。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とかいうらしいが、今春はどうしたものかと大分徒長した枝を見ながら思案している。剪定は花が散るのを待ってからでもいいとして、切った枝の始末にも手がかかる。その後の梅の実を欲しがる者もいる。
 ユキワリソウらしき花、よく見たら小さな蕾を付けていた。痛々しくも見えれば、健気にも思える。
 本日はこの辺で。
 
 
コメント
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