H君、A子、このPHどこか分かるか?
また季節は冬へ戻ってしまったようだ。今朝もかなり寒い。こういうことを繰り返しながら、それでも少しづつ、確実に冬は終わり春が来る。「朝の来ない夜はない」という言い方を真似れば「春の来ない冬はない」、焦る気持ちを抑え、もう少しの辛抱である。
今週末、上に行く予定をまだ変えずにいるが、このまま寒い日が続き、さらに金曜日、予報通り雨になれば、計画を変更する可能性が高くなる。一応、車で行ける所までいくつもりだが、焼き合わせ、もしくは池の平まで行けなければ引き返すことにし、今回は法華道を選択肢には入れないつもりだ。
先日テレビを見ていたら細いステンレスの棒を吹いて火を熾している人がいた。牧場のキャンプ場でもそういう光景を目にすることがあり、今やキャンプには必携の道具であるようだ。名前は何というのだろう。
昔、囲炉裏があったころは、その端のどこかには決まって「火吹き竹(だけ)」という竹の棒があった。竹の節をくりぬき、一番端の節だけは残し、そこをキリでもんで小さな穴を開けてある。
これで、頬を一杯に膨らませて燃えにくい薪に空気を吹きかけるのだが、時には部屋中を煙や煤だらけにしたこともある。あのステンの棒はその現代版だろう。使用者は、そんなことを知らずに使っているはずだが、今度は火吹竹を作って上に持って行こうかと考えている。
団扇(うちわ)、これは読めない人も多いだろう、火吹き竹、どれも姿を消したかつての懐かしい生活道具だ。われわれは「火代(ひじろ)」と呼んでいた囲炉裏も、とっくに普段の生活から消えてしまって久しい。
同様に、キャンプの様子も変わりつつある。便利な道具が増えて、値段もそれなりに高価な物が多い。環境は自然の中でも、生活の仕方はいつもの便利な暮らしを変えたくないのだろう。それも分かる。
キャンプ用品や登山用品を製作したり販売する会社も、ひと頃のように業績を上げられないところが出ていると聞いた。製品の信頼性においては名の知れた会社の物は安心できるが、右を向いても左を向いても同じ商標の製品ばかりではやがて人は離れていく。
信頼よりか、個性とか、新規な物、独創性を求める心理が働くのだろう。そこに道具とは違う厄介な面があるのだと思うが、時計や車、洋服やバッグなどのように、高級化を狙い消費者の間口を細める方法で独自性を維持しようとするような製品も現れ始めている。
仕事には無雪期用の登山靴を何足も履いたが、その寿命についてはあまりにも違いが多すぎる。これまでの経験であり、感想であります。
本日はこの辺で。