今月の15日で狩猟期も終わった。今冬はどうだったかと親しい猟師に尋ねたら、いつもの年とあまり変わらないという答えが返ってきた。2月の10日、11日に上に行った時は1頭の鹿さえ見なかったから、気になっていた。
狩猟では、狙いは鹿よりかイノシシ、クマ、ということはすでに呟いたが、禁猟期に入ったこれからは有害駆除の名目で狩猟が認められ、捕殺した有害獣には報償費が支払われる。鹿は数が多いだけに、猟師らの関心はそっちに移るだろう。有害獣は他にもイノシシ、ハクビシン、アナグマなどが指定されている。
行政、学識経験者、猟師、いろいろな人が関わり、有害獣の中でも鹿の問題や対策はすでに牧で働く以前から始まっていた。牧場に大型の囲い罠を設置したのは、ちょうどこの仕事を始めた年の冬で、17年になる。
里の猟師らの間では、ここ何年か鹿の頭数は「減少」ということで固まっているようだが、牧を預かる者としてはあまりそういうふうな実感はない。
仮に本当に頭数が減っていたとして、それが獣害対策の効果であるのかどうか、感染症などによる自然の調整作用も考えられ、早計なことは言えない。
とにかく、一喜一憂はまだしばらく続くという気がしている。
庭のユキワリソウと呼んでいた花が今年は咲かなかった。.それだけでなく、細く長い茎の先に葉も2枚か3枚、岩の影にすっかりと生気をなくし瀕死の状態である。
毎年、春に先駆けて雪の中でも桃色の花を咲かせた。1年が経てばそうやって見る者の目を楽しませてくれた草花でも、ついに寿命の尽きる時がきたのだろうか。
植物図鑑で改めて調べてみたがあの花、ユキワリソウよりかもっと控え目、清楚可憐と思えたが、まぁ、名前など知らなくても、それはそれでもいい。
そのうち、梅の花が咲き、またカタクリで一喜一憂する日が来る。そのころには、明るい日差しを浴びて野山に様々な春を歌う草花を目にするようになるだろう。イヌフグリ、タンポポ、イカリソウ、ミヤコワスレ、カタクリ・・・。
春の日を浴びた西山の暖かそうな山懐、イワアナやヤマメの泳ぐ清流、渓、いつの間にかカタクリが目的ではなくなったけれど、今年もあの花が咲く峠が呼んでいる。
M田さんブログ拝見しました。頑張っていますね。
本日はこの辺で。